2010/05/16

来週「活弁士」と再会…忠治とショパンは同級生!?

‐株式会社ケーブルテレビジョン島原専務 清水眞守‐

どうやら「日本プロ選手権」は石川遼選手にとって相当な〃鬼門〃らしい。これで3年連続の予選落ち。だが、「はにかみ王子」当時とは格段に試合後のコメント内容が良くなった。敗れてまたよし、だ。

ただ一方で、余りにソツのない受け答えに一抹の不安を覚えるファンも多いのでは…。何と言っても、まだ18歳の少年である。もっとハメを外してでもよさそうなもの、と考えるのは素人の浅はかさか?

まあ、何はともあれ、最終日(16日)までは天気ももちそうなので、観戦に出かけることにしよう。でないと、折角もらったチケットがもったいない!

ところで、週明けからFMの幹部スタッフとともに上京する。関連上部組織(JCBA)の総会への参加と併せて、各種の用事をまとめて済ませてくるつもりだ。

そのうちの一つが、「埼玉龍馬会」の会長、麻生八咫(やた)さんとの打合せ。先般、「龍馬ウォーク」(佐賀関~長崎)に参加された方で、懇親会の席でご一緒させていただいた。

麻生さんの本業は日本に数人しかいない、無声映画の「活弁士」(正式には活動写真弁士)。娘の子八咫(こやた)さんも後を継いでいるそうだ。

送っていただいた資料によれば、父親はれっきとした一九八八年度の文部大臣賞の受賞者。娘も第48回文部科学大臣杯全国青年弁論大会(2003年度)で同大臣賞を受けているというから、どちらも「本物」である。

その本物二人から「ぜひ島原の地で公演したい!」との申し出があったので、実現の可能性を探るべく再会することになった、という次第だ。

時に、「八咫」と言えば、サッカー日本代表の守り神「ヤタガラス」のこと。我が島原半島からも大久保嘉人&徳永悠平の両国見高OBが代表入りしており、これも何かの「ご縁」に違いない、と思う。

まだ日程も何も決まっていない段階で些か早とちりかも知れないが、恐らく演し物の一つは「国定忠治」という気がする。資料によれば、今年は忠治の生誕二百年だとか。

その名台詞は余りにも有名だが、全てを正確に覚えている人も少なかろうと思うので、後の参考までに、ここに再現しておく-。

〈赤木の山も今宵を限り、生まれ故郷の国定村や、縄張りを捨て国を捨て、かわいい子分のてめぇたちとも、別れ別れになる門出だ〉

加賀の国の住人、小松五郎義兼が鍛えた業物(わざもの)、万年溜の雪水に清めて、おれにゃ、生涯(しょうげぇ)、てめぇという強い(つえぇ)味方があったのだ〉

ところで、この忠治と同年にポーランドで生まれたのが「ピアノの詩人」と呼ばれるショパン。生き様は違っても後世まで名を遺したという意味では、どちらもすごい人間である。