2010/05/26

隆尋さんかく語りき…藤井副知事とはゼミ仲間

〈今年のNHK大河ドラマは『龍馬伝』です。私は坂本龍馬の故郷である高知県で開催されている『土佐・龍馬であい博』の総合プロデューサーを仰せつかっております〉

〈期間は今年の1月15日から来年1月5日までの1年間ですが、おかげさまで、当初の年間集客目標の40万人に対して、現時点ですでに30万人の人出を集めています〉

〈確かに、それはそれで大変に結構なことなのですが、すべてに満足しているわけではありません。建物の造りやロゴマークなどを見る限り、『地域性』が存分に発揮されているとは言い難いからです〉

〈『龍馬伝』の舞台はこれから、高知だけにとどまらず、長崎、福井(松平春嶽)、品川、福山(いろは丸)などと移っていきますが、地方の方々が『ミニ東京』を追い求めてはいけません〉

〈それから、地元の県紙(高知新聞)に大きく紹介されたからといって、それだけで満足しているようでは、成功は望めません。大切なのは、全国ネットで発信していくことです〉

〈私の大学(一橋)時代の友人に経済産業省から鹿児島県に出向していた者がいまして、『芋焼酎を全国的に売り出したい』という相談を受けたことがあります。もう10年以上も前の話です〉

〈その頃、芋焼酎はまったく知名度がなかったのですが、色々と知恵を絞っているうちに、『人気』に火が付きました。それから、ご存知の通りのブームの到来です。おかげで、私は『さつま大使』の称号をいただいております〉

〈1人の人間が地元で使うお金は年間で121万円と言われています。つまり、これはどういうことかと言うと、人口が減少すれば、それだけ消費額が少なくなる、ということです〉

〈そこで提唱されているのが『地・産・地・消』という考え方ですが、それだけでは不十分です。外貨を稼ぐ『観光』と『外商』の2つの要素を付加しなければなりません〉

〈私が思うに、コミュニテイFMとインターネットは非常に相性がいい。東京・高円寺の商店街では今『ツイッター』が大流行です。他にも日光市の観光情報など元気な地方が沢山あります〉

〈『儲』という字は、『人』+『言』+『者』であり、また『人』+『諸』であり、また『信』+『者』でもあります。すなわち、『人』から情報を発信することが『儲け』(商売)につながるのです〉

〈さらに付言するなら、『叶』という字は、1日に10回『夢』を口にすること。皆さん、夢を持って頑張って下さい!〉

【追記】講演会終了後に挨拶に伺ったら、現長崎県副知事の藤井健さんと「同じゼミ」(少人数)にいた、とのこと。だとすれば、「知恵」を借りない手はない!そうでしょう、橋口振興局長さん?

‐おわり‐