2010/05/30

待ち合わせ場所云々…「モヤする」って分かる?

「ランデ・ブー」(逢引き)というフランス語はもはや余り使われなくなってしまった。それでも、辞書を引けば、「宇宙船同士の接近」という解説と併せて論じられている。

もうこの年齢ともなれば、「ランデ・ブー」も「デート」も何もあったものではないが、仕事以外の場面でも「待ち合わせの場所」は必要となってくる。

東京の主要スポットの一つである「渋谷」で言うと、「(忠犬)ハチ公前」がその定番だが、余りに人垣の数が多くて、どこに「ハチ公」がいるのか、遠目には判然としない。

特に筆者のようなタバコ狂いには、どこでもいいから近くに「喫煙コーナー」があるかどうか、が最重要課題。「ハチ公前」にはそれがある!

同駅前にもう一か所だけ有名な「待ち合わせ場所」がある。そう、これまたよく知られた「モヤイ像」(南口)のことだ。

「像」そのものは昭和55年に伊豆七島の新島(にいじま)から運ばれたものだそうだが、その原型はイースター島(太平洋上のチリ領)の「モアイ像」に由来しているというから、何やらややこしい。

ふだんは滅多に行くこともないが、もうかれこれ20年以上も前に一度だけ、東京在住の従弟(大学生)との待ち合わせで使ったことがある。

由来の話はその折に仕入れたもので、島原方言の「モヤ」(?)にも通じるということを知って、思わずニンマリしたことを憶えている。

最近の子どもに「モヤする?」などと言っても通じるはずもないが、元々その語源は、船を綱で繋ぎ留めるという意味の「舫(もや)う」から来ているというから、由緒正しき大和言葉なのである。

所変わって、現在改装工事が進められている東京駅。そこで誰かと待ち合わせた記憶もたいして残っていないが、昔は「銀の鈴」というのが有名だった。今でもあるのかしらん…?

最近、上京の折によく泊まっている銀座界隈でいけば、やっぱり四丁目交差点の三越デパート前に鎮座まします「ライオン像」だろう。ここは「ハチ公前」のように混雑はしていないが、田舎者にも一目瞭然の「ランドマーク」なのだ。

三越がなぜライオンなのか知る由もないが、百貨店業界の「百獣の王」たらんとする意気込みで設置したことだけは確かだろう。ただ、昨今の不況風の中では、その「雄叫び」もかき消されているようで…。

つい先日、同じ三越でも福岡店の「像」の前で待ち合わせしていたら、その由来が書いてあった。原型はロンドン・トラファルガー広場のネルソン記念塔下のライオン像なのだそうだ。

もっとも、最近ではみんなが携帯を持っているので、そうそう「待ち合わせ場所」に拘る必要も少なくなってきた。時代は大きく変わった。嗚呼「iPad」が欲しい!!