2010/06/02

早起きは三文の徳?…けど…何でも程度の問題

「約束の日」(5月末日)を境に、急速に「鳩山下ろし」の政局風が吹き始めてきたようだ。改選を控えた与党議員からもそうした声があがっているそうだから、現内閣に及ぼす被害の甚大さが懸念される事態となってきた。

見方を変えれば、昨夏の総選挙で一敗地にまみれた野党各党にとっては、相手エースの「敵失」による思わぬ「追い風」のような雰囲気だが、何と言っても、政界の場合は、一寸先は闇。予断は禁物だろう。

そうした、風雲急をつげる「永田町物語」とは離れて、我が故郷は長閑な日々だ。本格的な梅雨入りを前に、何とか天候は保てているし、朝晩はまだ肌寒いくらいの「薫風の名残」が静かに漂っている。

先の皇太后良子(ながこ)妃が愛されたというヤマボウシの花も一斉に咲き始め、足元のツツジと合わせて、我が社のネコの額ほどの植栽コーナーもすっかり初夏の装いだ。

「天気が続いている今のうちに!」と、箪笥から冬物の衣類を引っ張り出してはタメ息をつかれている主婦の方々も多いだろうが、いつの世も「整理・整頓」はなかなか思うに任せないもの。

「整理」とは要るものと要らないものを区別すること。「整頓」とは元あった場所にきちんと返すこと。気鋭の若手経済アナリストから幾度となく聞かされた言葉であるが、自分も周囲も含めて、その教えを忠実に実践している人は極めて稀である。

ただ、仕事で訪れる取引先の業績は、その「整理・整頓」の取り組み具合でほぼ外れることなく推し量ることが出来る。まずもって、玄関先の汚い会社に「景気の神様」は寄り付かない。

何やらこんなことを書いていると、「風水」の話のようだが、特段その方面の知識はなくとも、不思議と合致するものだ。

それから、朝の遅い会社もいただけない。上場をしているような全国規模のチェーン店ならいざ知らず、従業員の数も少ない地場の中小企業であれば、「早起き」に勝る経営改善の「常備薬」はあるまい。

以上2つが、筆者の乏しき実体験から割り出した「経営の実相」であるが、こと家庭生活に限るなら、自信をもって「そうだ!」とも言い切れないところに「人生の難しさ」がある。

とにかく、最近は朝の目覚めが早い。いや早過ぎて困っている。ややもすると、10時過ぎに床に就いて、3時にはもうゴソゴソと起き出している。

先日の日曜日はもっとひどかった。昼間の宴会から帰って、ひたすら欲望のままに晩飯を食らって、一眠り。もう明け方かな、と思って薄目を開けて時計を見たら、まだ夜の10時半だった。

ジ・アーリー・バード・キャッチーズ・ザ・ワーム。「早起きは三文の徳」というけれど、まだ「得した」実感は味わったことがない。