2010/06/11

もう「高齢社会」なのだ…原点に立ち返って古里再興を!

昨晩、久方ぶりに『ターニングポイント』(第49回)をこなした。出演してくれたのは、昨年秋に「理容師日本一!」の座に輝いた有明町大三東の本多修憲(よしのり)さん。29歳。

今週末(土、日の午後6時~)に再放送もあるので、よかったら観ていただきたいが、印象を一言で述べるなら、独特の〃雰囲気〃を持った、素晴らしい青年である。

何より感心したのは日々の努力&精進。仕事を終えた後、たとえ酒を飲んでいたとしても、深夜の練習を一日たりとも欠かさない、という。「日本一!」の肩書きより、むしろそちらの方に魅かれる。

本多さんは言う。「豊かな自然と、善良な人々に溢れたこの古里を何とかしたい。もっと若者が希望(野心?)を抱いてチャレンジするような街に!」。

その力強い言葉の余韻に浸りながら、自転車のペダルを漕いで商店街を通っていて、改めて気付き、そして愕然とした。すれ違う人々の大半が〃老人〃なのである。

市役所に訊けば、満65歳以上の高齢化率などすぐにはじき出されるだろうが、そんな数字に一喜一憂している事態なんかではないはず。もう「高齢化社会」などではなく、すっかり「高齢社会」なのだ。

だからと言って、この問題を即座に解決できるような〃妙案〃が浮かんでくるほど世間の構造は簡単ではないが、「どがんかせんといかん!」のも差し迫った現実でもある。

こうした場合、よく為政者が使うのは「交流人口を増やして…云々」とかいうレトリックだが、もうそんな〃綺麗事〃の御託をいくら並べてみても虚しい限りだ。

ならば、どうする?ここは一つ若者の頑張りに期待するしかない!もう、「出来ない理由」ばかりアレコレとあげつらうのは止めにしよう!

今ではすっかり腰の曲がった「お爺さん」「お婆さん」達だが、皆さん、若い頃は総じて「働き者」だったはずだし、その遺産で今の我々があるのだ。

ウミガメが産卵にやって来る美しい海岸、軟水から硬水まで各種のバリエーションを揃えた名水百選、温泉、肥沃な大地、世界ジオパーク認定…。道路事情などアクセス上の問題があったとしても、十分に、胸を張って誇れる「素晴らしき古里」なのである。

企業誘致?出来れば出来たで越したことはないが、過度の期待は禁物であろう。それより何より、今ある素材を〃原点〃から見つめ直して、最大限に活かす工夫を皆でしよう!

200年に1度の未曾有の「長期大規模自然災害」を乗り越えた原動力は「官民一体」の取り組みではなかったか。立ち上がれJC!商工青年部!青年団!

君達の子供さんの未来は、まぎれもなく君たちの手にある。無論、オジさんも頑張る!?