ダイジョブ死ニャセン…究極、もう笑うしかない!
喉元過ぎれば熱さを忘れる。人の噂も75日 - 。「赤福」や「船場吉兆」など老舗による〃不祥事〃も、はや過去の出来事となってしまいつつある。
ところがどっこい、我が家ではまだ、そうした「悪習」が根深く蔓延っていて、困っている。いや、もっと正確を期すならば、笑ってしまう。
読者の皆さんもそうだと思うが、この季節、まず帰宅して向かうのは冷蔵庫であろう。そこには恐らく、「特売日」を狙って大量に買い付けた食料品が所狭しと押し込まれているはずだ。
勿論、我が家とて例外でない。ところがそんな中にあって、御歳暮や御中元で戴いたに違いない「高級品」の姿をごく稀にだが目にすることがある。
品目は様々だ。ハムやスープ缶の時もあるし、冷やして食べる夏専用のお菓子類である場合も比較的に多い。
「赤福」などの不祥事が露見するまではさほど気にもならなかったが、ああした〃騒ぎ〃以来、知らず知らずのうちに「製造年月日」や「賞味期限」等を気にする自分が新たに生まれている。
3、4日ほど前のこと。上品なパッケージに包まれた、何とも美味そうな「クズきり」が中央部に山積みされていた。
触ってみると、ほど良く冷えており、今日のところはビールは止めにしておくかと、手にした途端に愕然。なっなんと、「賞味期限」を2年も過ぎているではないか!
もしや?と思って、脇の右扉上部に置かれた「きんつば」や「水ようかん」を調べてみたら、いずれも〃同類項〃。
「おいおい、一体どーなってるんだ?」と怒りを噛み殺して、母&娘に尋ねたところ、「ダイジョブ、死ニャセン!」と自信たっぷりの切り返し。まったくもって「恐れ入りやの鬼子母神」揃い、だ。
日付変わって、一昨日。本当に何十年ぶりかの「畳替え」で清掃に追われたお二方。「もう今日は疲れ果てた。夕食はホカ弁にしよう」ということになった。
筆者もその情報を得ていたので、折角立ち寄った飲み屋さんも早々に勘定を済ませ、「ホカ弁」目指して一路我が家へ。
時刻は8時を過ぎたあたりであったろうか。家人はPTAの寄りとかで外出。母は風呂に入っていた。
〈そうそう、今日はホカ弁だった〉。一通り食卓周辺を眺めているうちに、レジ袋に入ったハンバーグ弁当とは別に、酢豚弁当がレンジ脇に置かれていることに気付いた。
ハンバーグは息子の分であろうから、筆者は何のためらいもなく酢豚の方に手を伸ばした。が、何となく〃盛り〃が少ないようにも感じていた。
〃事実〃は一夜明けて判明した。酢豚は父と母の食べ残しの〃合作〃だったのだ。もう力なく笑うしかなかった。
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