2010/07/23

島原城が夏の装い!…足らぬ足らぬは工夫が…

格段に信心深いわけではないが、出張先にある神社を早朝に参拝したり、仏像をじっと眺めたりすることが好きだ。

最近の〃日課〃は菩提寺参り。起き抜けに徒歩で出かけたり、時間に追われて車で乗り付けたりと、移動の手段は様々だが、ロウソクの炎の向こうの遥か先に鎮座まします仏様の慈顔を前にしては、決して嘘はつけない。

線香を上げて「りん」を打ち鳴らし、しばし黙想。ひと月ほど前までは、季節外れのウグイスの啼き声が聞こえていたが、今はすっかり蝉時雨の天下だ。間に時折ウシの声が挟まるのも我が菩提寺の特徴だ。

徒歩の時は、途中、事務所に立ち寄って植栽などに水遣り。まだ誰も来ていないはずなのだが、ネット担当の男性スタッフが徹夜作業明けの眠そうな顔で現れたかと思うと、早朝番組のパーソナリティ(女性)がすでに居たりなんかして、驚くことも度々。

専務(筆者)は飲兵衛でだらしないのに、彼(女)らは本当によく働く。いやいや、専務が頼りにならないからこそ、自分達がシッカリしなければ、と思っているに違いない!?

一汗かいた後、自宅に向かい始めるのだが、最近の「白土湖」はどうもいかん!畔(ほとり)を歩いているだけで、もうすっかり興ざめしてしまう。理由は書くまでもなかろう。

その点、「島原城」はどうか?八尾病院前までたどり着くと、目にも鮮やかな緑色のハスの葉の背景がいつもの年と大きく様変わりしているではないか!

白亜五層の天守閣を松林とともに支える、歴史的な石垣周りの除草が、見事なまでに行き届いているのだ。一瞬、「真夏の朝の夢?」と我が目を疑ったが、紛う方なき現実の光景なのである。

「島原城」(指定管理者)の関係者によれば、今年の夏は、特別に予算付けをしてもらって、綺麗にしたのだそうだ。

ちょっと待てよ!これは、「なぁーんだ、そんなことか…」などと聞き逃す話ではないゾ。例年、正月前は、陸上自衛隊や九電・九電工の協力で行われている石垣清掃が、今年に限って夏場も?

と言うことは、そうした〃試み〃が、仮に「白土湖」周辺でなされたとしても全然不思議な話ではない。いや、もっと前向きに実行されるべきである。

筆者が敢えて述べるまでもなく、「白土湖」は「島原城」や「武家屋敷」「鯉の泳ぐまち」となどと並び称される、島原観光の主要スポットの1つである。

この不況下、市の財政事情が厳しいのは分かりきった話だ。ならば、自分たち(市民)の手で何とかしないといけないと動き出すのが「城下人」(そんな言葉あったけ?)の見識ではなかろうか。

足らぬ足らぬは工夫が足らぬ。平和な世の中ですけど、そうは思いませんか、皆さん?