2010/07/21

早くも蝉時雨の大合唱…今から芸術の秋に備える?

やっと「梅雨明け」かと思いきや、休む間もなく突然の「夏日和」。一歩でも外を歩こうものなら、体中から大粒の汗が噴き出る。デブには何とも過ごしづらいシーズンの到来だ。

それでも、早朝や黄昏時に吹く風は、これまでの「ジットリ感」とは明らかに異なる。四季の国!ニッポンの叙情を満喫する瞬間でもある。

クーラーの良く効いた部屋の窓を開ければ、早くも「蝉時雨」の大合唱が聞こえる。儚い命の行方を惜しむかのようなその響きは物悲しくもある。

2つの主催イベントに追われた「連休」もようやく終わった。巷はこれから「夏休みだ」というのに、我が身は一体…?いやいや、仕事があること自体、もっと素直に感謝せねば!

復興サブアリーナと一番街ビジーホールの2会場で開催した「無声映画大上映会」は、客の入りはともかくとしても、なかなかに〃好評〃を博したようだ。

何より、麻生八咫&子八咫さん父娘の熱演ぶりに頭が下がったし、初めて、或いは久方ぶりに触れる「無声映画」&「活動写真弁士」の息の合った迫力に、観客の皆さんも大いに感動して下さったようだ。

先週の本欄でも取り上げたように、「興行的には成功した」とは言えない。しかし、日本独特の〃話芸文化〃にエールを送ったという意味では、ある種〃達成感〃を覚えているところでもある。

チケットを買って下さった全ての団体、個人のお客様に心よりの御礼を申し上げたい。また、ステージ上の挨拶の中でもお伝えしたように、「浄財」として、口蹄疫対策に日々頑張っておられる宮崎県の東国原知事に近く届けるつもりだ。

一方、親和銀行島原支店とともに長年にわたって取り組んできた「囲碁大会」も無事、幕を下ろすことができた。噴火災害時に一時的に中断した年があったにせよ、ことしで43回目を迎える〃伝統の大会〃である。

東京の「囲碁将棋チャンネル」から馳せ参じてきた福岡市出身のS氏も今大会の〃隆盛ぶり〃を心から喜んでくれたし、何より参加して下さった皆さん方の〃笑顔〃が次大会へ向けての大きな弾みとなる。

いささか〃自己満足〃のような話ばかりが続いて恐縮だが、池田武邦先生(元日本設計社長)が仰っているように「文化とは、無名に徹して、前の世代と次の世代をつなぐもの」である。

かと言って、自身が「文化的な人間である」などとは微塵も思っていないが、ほんの少しでもそうした息吹に触れることによって日々の暮らしを味わい深いものにしていきたい、という〃欲望〃はある。

さぁーて、平成22年の7、8月がどういった「サマー・バケーション」となるのか?夏の日射しを存分に浴びて、来るべき「芸術(文化)の秋」に備えるとするか!?