思わず〃天〃を仰ぐ…魂のスピードは秒速30万キロ
突然の台風に戸惑いを覚えつつも、直撃を免れたことでホッとしている方も多いことだろう。そんな中、明日からいよいよ「お盆」。市内の道路を走る車の数も増えてきて、県外ナンバーも次第に目立つようになってきた。
帰省する方も大変だろうが、迎える側はそれ以上に大変だ。殊に「初盆」を迎える家々では、本当に忙しない毎日だろう。これ実感!!
聞き及ぶところによれば、今年の精霊船の数は例年より少ないとかで、いささか寂しい気がする。背景をたどれば、少子高齢化等の影響を受けてのことであろうが、事態はそれだけではあるまい。
「祭りはその街の元気のバロメーター」。森本元成さん(島原商工会議所元会頭)の畏友でもあるMさん(出光興産)から幾度となく聞かされた言葉であるが、つくづく至言だと思う。
今や「日本一!」との呼び声も高い新潟県長岡市の花火大会。その規模の大きさもさることながら、市民レベルでの取り組み姿勢そのものに〃感動〃を覚えるのである。
当社ともつながりの深い「FMながおか」のW社長によれば、どんなに景気が悪かろうとも、余程のことがない限り、一度付いたスポンサーは外れないのだそうだ。
島原の花火大会の関係者からすればあたかも「理想郷」のような話だろうが、裏を返せば、祭りそのものに対する島原市民の感性が改めて問われている、とも言える。
まあ、そんな面倒臭い話はさて置くとして、喫緊の課題は我が家の精霊船対策だ。何せ初めての経験で、何をどう対応していいのか皆目わからない。
しかし、周囲も時間も、そんなことには一切お構いなく、次々と要望や難題を突き付けてくる。もう、一体どうしていいのか…。
実を言うと、今朝もそうだった。新しいお墓に合わせて、新しい「灯ろう立て」を用意して行ったのだが、これがアニハカランヤ「室内向け」。
つまり、上部に天井板があってはじめて用をなすもので、それが無ければただの「棒きれ」にしか過ぎない代物なのだ。
ひとしきり汗をかいた後、間違いに気付いて、思わず天を仰いだ。そう、戸外での天は果てしなく遠い!ひょっとしたら、その遥か彼方に「西方浄土」があるのかも…。
一説によると、魂が進んでいく速さは秒速30万キロ。つまり1秒間で地球を7廻り半するのだという。
まだ死んだ経験がないので、黄泉の国以降がどんな社会構造なのか知る由もないが、少なくとも此岸の感覚で言えば、精霊船の準備は予想以上に大変である。
それでも「精霊船」は島原を代表する、歴史ある祭り。本番まであと2日。無事に送り出すことを願ってナマイドー!
0 Comments:
コメントを投稿
<< Home