サングラスあれこれ…老いも若きも、美も醜も…
何日か前の産経新聞の一面コラム『産経抄』に、コラムの骨格をなすものとして、「ねたみ、そねみ、ひがみ―がその三大要素である」との作家・野坂昭如さんの説を紹介していた。
「なるほど!」と感心する一方で、拙作にその「毒」がないことを痛感した。まあ、粗製乱造を承知の上で、日々の字面を埋めているのだから、仕方のないことではあるが…。
さて、その野坂さんと言えば、何と言っても「黒眼鏡」(サングラス)のイメージが強い。森田一義さん(タモリ)なんかより遥か昔から、「その道」を極めていたような感じがする。
急に改まって「『その道』ってナニ?」と問われても、答えに窮してしまうのだが、要は相手の顔や世の中の実態等をまともに見ることができない「シャイな性格」とでも言おうか…。
かつて野坂さんは、怪しい占い師タレントだった野末陳平さんと「ワセダ中退・落第」という芸名で、漫才コンビを組んでいた。振り返ってみれば、お二人とも「存在感」のある参議院議員だった。
時代は移って、先の参院選?与野党問わず「タレント候補」と呼ばれる輩が多く出馬していたようだが、残念ながら、両氏のような一癖も二癖もある〃知性派〃の姿を見かけることはまず無かった。
このことは、学校教育の現場ばかりでなく、政界を含めた日本全体の〃知力の低下〃を如実に反映しているような気もする。
閑話休題 - 。実のところ、今日のお題は「サングラス」と決めていたのだが、例によってあっち行き、こっち行きの悪いクセが出てしまって申し訳ない。
と言うのも、最近は老いも若きも、美も醜も…あたりを見渡せば「サングラス」の花盛りである。かく申す筆者も、手許に10個近くを有している。
一番大切にしているのは、20年近く前に外国航路の船乗りだった叔父の形見としてもらった「レイバン」。これが実に良く出来た代物で、何年経っても本当に飽きがこない。
もっとも、本人自身のデキがデキだから、無謀にも石原裕次郎や渡哲也クラスをイメージしてかけているのだが、傍目からすれば何とも「滑稽」に映っていることだろう。
しかし、それでもハメる。何となれば、すこぶる重宝だからだ。夕暮れ時に広域農道を諫早方面に向かって運転している時など、これがなかったら危なかっしくてしょうがない。
また最近は、石川遼や宮里藍をはじめプロゴルファーの面々もサングラス派が増えてきているようだ。そんな中で筆者が「ナンバー1」の称号を贈りたいのが、今年の日本プロ選手権を制した谷口徹選手。
勝利を収めてからサングラスを外した「キューピーさん」のようなあの笑顔。とても「勝負師」とは思えない。そのギャップが何とも言えず微笑ましい!
0 Comments:
コメントを投稿
<< Home