2010/10/06

つら~い〃禁煙生活〃…始まったばかりだけど…

「ローマは一日にしてならず」―。大きな物事を成し遂げるには、長い歳月と努力を要するとの意味だが、足かけ35年間もの長きわたって「我が肺」を支配してきた「喫煙帝国」が、いよいよ崩壊の憂き目を見ようとしている!?

なぁ~んて、ふざけた書き出しで恐縮だが、結構厳しい「禁煙生活」のスタートである。この原稿を書きながらも、頭の中はフラフラ状態。考える余裕もない。ただもう、後には引けないし…。

「今度こそ!」の思いはかつてなく強いので、さらにその「覚悟」を揺るぎないものとするべく、先週末には行きつけの歯医者さんにお願いして、「ヤニ掃討大作戦!!」を敢行したばかり。

が、その医院では筆者の信用度は極めて低いようで、先生自ら「本当に禁煙するつもり?」と、端からアテにしていない様子。スタッフの皆さんも、ほぼ同様の口ぶりだ。

喫煙そのものは犯罪でも何でもない。したがって「再犯率」という言い方は当たらないだろうが、恐らく皆さん相当高めの数値であろう。そう、み~んな悩みながらもモクモクと吸い続けてきているのだ。

まあ、不退転の覚悟は覚悟として、今回ばかりは少し知恵を絞って、最初から「医療機関」にお世話になるつもりでいた。保険も適用されることだし、週明けには某院まで直行してきた次第。

事前に血圧や脈拍などを測る看護婦さんによれば、やはり今回ばかりは圧倒的に「受診率」が高いようだ。続いての検査では、吐息の一酸化炭素濃度が測られた。「5ですね。治療がうまく進んでいけば、これが0になりますから、頑張って下さい」。

なるほど、そんなものなのか…と軽く聞き流していたが、いよいよ主治医の前に座って診察を受け始めたら、急に怖くなってきた。

「今やがんの中でも肺がんの死亡率が一番です。念のためにCT検査をしておきましょう。それから血液と尿も」―。

自慢ではないが、こと「病」に関しては人一倍思い込みが激しくて、自分で自分の病気を「フレーム・アップ」(でっち上げる)してしまうタイプの人間なのだ、この私は。

つまり、人後に落ちない「臆病者」なのである。したがって、軽い気持ちで「禁煙治療」に出向いたはずなのに、気づいてみたら、「病に対する不安」が夏場の入道雲のようにニョキニョキと首をもたげてきた、といった感じなのだ。

どうしよう、もし肺がんだったら?これまでだったらタバコを吸いながら深く考えるところだが、禁煙中なので、それも出来ないし…。

簡単なようであって難しく、難しいようであって簡単なもの―。「それが禁煙!」と、いま気づいた。まだ2日目。