タバコ今日から値上げ…吉永さん、もうスイマセン!?
さあ、いよいよ今日から10月!とは言っても、この原稿を書いている時点ではまだ9月中なので、タバコには「旧料金」が適用されている。
筆者お気に入りの銘柄は、赤ラーク。ただし、小箱の方だ。たまに会社のスタッフに買って来てもらうこともあるが、それが大箱だったりすると、正直ガックリくる。
当人としては「タールもニコチンも同じ数値。一体何が違うの?」と開き直りたいところだろうが、実際に吸う側からすると、これがまったくもって「別物」なのである。
〈グレーの背広に ラークのタバコ ママさんのいい人ね 身の上話をしたいけど…♪〉―。
調べてみると、増位山関が『そんな女のひとりごと』という曲を出して大ヒットを飛ばしたのは、昭和52年のこと。当時、筆者が吸っていたのはマイルドセブンだった。
さらに「初体験」の話まで遡れば、中学2年か3年の頃だった、と思う。単純にどんな味なのか?とハイライトで試してみたが、まったく体が受け付けなかった。
再び吸い始めたのは19か20の頃。ゲルベゾルテというドイツ製の両切りタバコを粋がって吸ってはみたものの、味は皆目わからなかった。
旅行会社勤務当時は海外添乗に行く度に、カートン単位(10箱)で大量買いし、「非課税」の範囲で、同行のお客さんにも預かってもらっていた。
ただ、ヨーロッパなどに長期間滞在していると、出国時の買い置きが無くなってしまうこともしばしば。そんな時は、現地の売店で買うしかなかったが、1箱の値段は400円ほどだった。
そう考えると、今回の値上げ後の料金もそう驚くに値しないのだが、何せ当時と比べると吸う本数が違う。ちょっと計算しただけでも、年間トータルでは8万円近くも負担が増してしまうのだ。
さあ、こうなったらもう「禁煙」しかない!そんな思いにかられつつ、本稿に立ち向かっているところだが、見る間(ま)に灰皿が吸い止(さ)しの山。果たして今日、もう何箱目だろうか…。
ふと顔を上げると、大女優の吉永小百合さんが、この私めのために特別に書き下ろしてくださった「禁煙」を勧めるメッセージ(色紙)が、紫煙の向こうにクッキリと見える。
文豪・坪内逍遥が訳したハムレットの彼の有名なセリフは「在るか、在らぬか…」(明治42年)だったが、何も「存在すべて」(命)を賭けてまで喫煙することもあるまい。
ここはひとつ、吉永さんの教えに従って「ノン・スモーカー」の仲間入りを果たすことにするか。よし、病院へ行こう!
そう言えば、そんな題名の映画(監督は『おくりびと』の滝田洋二郎さん)もあったっけ!?
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