JRは変わったか?…大人げない対応に失望も
最近はちょこまかした日帰り出張(福岡方面)が多く、先般は久方ぶりにJR九州の特急(大牟田→博多)に乗った。
通常なら運賃の安い西鉄電車を利用するところだが、たまたまその日の会場が博多駅前だったため、JRに乗車したのだ。これがすこぶる快適だった。
双方乗り比べたことのある方ならお分かりだと思うが、料金が高い分、JRの方がゴージャスなのである。また、ワゴン販売もあるので、出張とはいえ、ちょっとした旅行気分を味わうこともできる。
その日、筆者はホットコーヒーを頼んだ。笑顔の可愛らしい素敵な売り子さんだった。一杯の値段は250円。同行社員の分も含めて500円を支払った。と、後で使える割引チケット2枚と合わせて簡単なゴミ袋も付けてくれた。
だいたい昔の国鉄と言ったら、全般的にサービス精神に欠け、スタッフの態度も横柄だった。それがどうだろう?民営化された途端に、接客対応は俄然良くなり、制服の格好も見違えるほどスマートに!
まったく良いことづくめの「民営化」だったわけで、「これなら身を挺してタバコを吸い続けてきた甲斐があった」などと思っていたが、まだまだ「改善の余地」はあるようだ。
博多駅前での用事を済ませ、帰路も「JR&高速船」で帰ろうと思っていたのだが、あいにく時間帯が悪かったため、急きょ諫早経由に切り替えた。
車窓から眺める佐賀平野は何とも牧歌的であった。あとは刈り取りを待つだけの黄金の田んぼ…。時おり、真っ赤な曼珠沙華の群落が現れては、見る間に背後に消えて行った。
おやつの竹輪を日本茶のペットボトルで流し込んでいるうちに、知らない間に眠っていた。2時間弱が過ぎいよいよ終点の諫早駅が近づいてきた頃合いを見計らったように、車内アナウンスが始まった。
「大村線乗り換えは○時○分、○番乗り場。長崎方面へは…」などとひとしきりJR関係の説明があった後、最後に島原鉄道の紹介に移った。
この時点で「まさか?」と思ったが、案の定、悪い予感は的中してしまった。乗り換えホームの案内だけで、出発時刻についてはナシノツブテだったのだ。
まあ、すぐ近くのホームでもあるので、改めて説明も要らないと考えているのだろうが、釈然としない思いは、島鉄に乗り換えてからもずっと残った。
本当に国鉄(JR)は変わったのだろうか…。同じ経営体ではないというだけの理由で無視を決め込んだかのようなアナウンスは、大人げない対応ではないか…。それとも、そんな法律でもあるのか?
販売後にゴミ袋まで用意してくれた売り子さんとの余りの違いに、割り切れぬ思いを抱いた次第。
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