2010/10/14

ついに禁煙パッド!!…外堀は徐々に埋められ…

軽い気持ちで始めた「禁煙治療」もいよいよ佳境に入ってきた。足かけ10日間にわたるオリエンテーションを経て、ついに「禁煙パッド」を手にしたのだ。

改めて「処方箋」を読み直してみると、徐々にニコチンの摂取量を減らしていくという「緩和療法」で、8週間後には、もうタバコに頼らなくても済む「健康ライフ」が自然と約束されるのだ、という。

まあ、その「真偽」の程はさして「当て」にならないとしても、一応「臨戦体制」だけは整った。つまり、後はすべて、筆者の「意志の問題」に集約されたのである。

ところで、「禁煙」に成功できるかどうかのポイントは、周囲の人間に対して、出来得る限り大きな声で「宣言すること」にある、と言われている。

その点で言えば、筆者の場合は、色んな「思惑」や「恥」も「外聞」もそっちのけで踏み切った。そうした思い切りの良さが、少なくとも現時点では、一定程度「成功している」と言えないこともない。

何やら、覚束ない「言い回し」で、自身の今の複雑な心境を書き綴っているわけだが、すでに「外堀」が埋められてきていることだけは確かなようだ。

数日前には、お隣の奥様から「まだ続いているの?頑張ってね!」と励ましを受けたし、今朝も散歩の途中でラジオ体操帰りの皆さんから、訝るような「視線」を投げかけられたのも事実である。

ところで、この前の連休期間中に友人の息子さんの結婚式に招かれた折、たまたま同テーブルに着いた横田修一郎島原市長と木下康博前有明町長(現島原市社会福祉協議会長)との間で「タバコ論議」を交わす機会があった。

まず横田市長の場合、「完全禁煙」までに要した期間は約3年間だとか。「最初の頃は封を切らずにポケットの中にしのばせていたが、我慢しきれずに吸ってしまったことも度々あった」という。

一方、木下前町長。この方の現職当時のイメージは、片時もタバコの煙を絶やさない典型的な「チェーン・スモーカー」(1日3箱)だったが、同級生で現南高医師会長、泉川欣一先生(深江町)の勧めでピタッと止めたというから、凄いではないか!

お二方の話を興味深く聞きながら、筆者はその日生まれ(10月10日)の小説家、野坂昭如さんが陽気に歌い踊っていた、とあるCMソングのことを思い出していた。

「ソ、ソ、ソクラテスか、プラトンか。ニー、ニー、ニーチェか、サルトルか。み~んな、悩んで大きくなった♪」

野坂さん自身、かつては自他ともに認める「ヘビー・スモーカー」だったわけだが、それが祟ってか今や不自由な病床暮らしのようだ。

やはり、哲学的な問題で悩むより、タバコ止めた方が賢いのかも…。