2010/10/30

季節はずれの花が次々…筆者の神経も外れっぱなし

ホントにあれよ!あれよ!と言っている間に「冬」になってしまった。おかげで、我が家の茶の間にも昨晩、早くも「炬燵」(こたつ)が登場した。

〈庭石の苔を見に出る炬燵かな〉―。角川学芸出版の『合本俳句歳時記』によれば、室生犀星(むろう・さいせい)が詠んだ作品だそうだが、残念ながら我が家の庭石には、わざわざ見に出るほどの立派な「苔」は生えていない。

「代わり」と言っては何だが、炬燵が出てくるような肌寒い季節になってはじめて、「ハイビスカス」(鉢植え)の赤い花が咲き始めた。しかも次々と。

どう考えてみても、季節はずれの〃珍事〃に他ならないのに、花好きな母は大喜び!今朝ほども、その脇で育てている「キンセンカ」の花がそれに続いて咲き始めた、といかにも嬉しそう。

筆者は、どうせ〃狂い咲き〃の一種だろうと高をくくっていたのだが…。ところがどっこい、先日「龍馬像」の撮影のために訪れた復興アリーナの周辺でも、居並ぶ「ジャカランダ」の木のうち1本だけが、青いブーケのような「花の塊り」を付けていたのでビックリたまげた!

こうまで例外的な事態が続けば、「おいおい一体どうなっているんだ?」とつい声を荒げてしまいそうになるが、まだまだあった。今度は、近く島原名物の1つになるであろう「シバザクラ」の開花だ。 

場所は大手川に架かる「ななめい橋」(県酒販脇)のたもと。余り手入れも行き届いていない殺風景なプランターの中で、ピンク色をした小さな花びらが健気な姿態を晒して北風に揺らいでいた。

〈面影橋から 天満橋 天満橋から 日影橋 季節はずれの 風にのり 季節はずれの 赤とんぼ〉―。

フォーク界の先駆者として知られる及川恒平さんが作詞・作曲した『面影橋から』の歌い出しの部分だが、もはや現代では〃季節はずれ〃といった表現は当たり前すぎるのか?

〈季節のない 街に生まれ 風のない 丘に育つ 愛のない 家を出て 夢のない 人にあう〉―。

さぁーてお次は、ご存じ「島原観光大使」こと泉谷しげる先生の登場だが、大使はこのところすっかりお見限りだ。お元気にされているのだろうか…?

出来ることなら、年末の「島原城カウントダウン」あたりにひょいと現れ、お得意の「悪態」で元気付けでもしてくれたら、と願わないでもないが、皆様はいかがお考えか?

「バカヤロー、何が市制70周年だ。嘘コキ(古希)やがれってんだ。もっと元気出せよ!俺か?俺は〃外れ者〃さ。それがどうした?ただよ、〃外れ者〃がかえって、新しい時代を創っていくんだぜ!」。

そこへ龍馬役の福山雅治兄ちゃんが登場!!嗚呼、筆者の神経も相当〃外れっぱなし〃のようで…。