2010/11/03

文化の日に早慶戦!!…世の中知らない事だらけ

11月3日―「文化の日」。戦前は「明治節」と呼ばれていた。なぜそうなのかというと、明治天皇がその日にお生まれになったから。

ただし、当の明治時代においては、中国・唐時代の玄宗皇帝にあやかって「天長節」とされていた、という。そんな事は全く知らなかった。

日本国憲法(新憲法)との絡みも初耳の事実。発布がこの日なので、そのまま「憲法記念日」にしようという議論もあったそうだが、施行に合わせて半年後(5月3日)にスライドされたのだ、という。

考えてみたら、「文化の日」ひとつ取ってみても、知らないことだらけ…。これじゃとても「文化的な人間」(文化人)とは言えない。いや、端からそんな意識はない。ただ、そうした存在に憧れているだけだ。

そうした文化談義もどきとは全然関係ないが、折しも、神宮の森では、早慶両校による「優勝決定戦」(東京六大学野球)が3日に行われる、という。伝説の「6連戦」以来、50年ぶりの頂上決戦。どちらもガンバレ!!

まあ「野球」そのものが、俳聖・正岡子規先生が名付け親だから、それはそれで立派な「スポーツ文化」だが、よりにもよって「文化の日」に決戦が組まれるとは…。奇遇この上ない。

ところで、早慶戦名物と言うと、早稲田の校歌「都の西北」に対し、慶応は応援歌「若き血」である。なぜ校歌に対して応援歌なのかという素朴な疑問が残るが、調べてみたら、1927年以来の慶応側の〃ゲン担ぎ〃なのだそうだ。

もちろん慶応にも立派な「塾歌」があり、筆者などはむしろそちらに魅かれるのだが、その歌詞(1番)の中にも、やはり「文化」は登場する。

〈見よ 風に鳴る わが旗を 新潮寄する あかつきの 嵐のなかに はためきて 〃文化〃の護り たからかに 貫き樹てし 誇りあり…〉一方、早稲田の校歌では〈東西古今の〃文化〃の潮…〉という形で、2番の冒頭に登場してくる。

文化とは程遠い生活をしている人間が、文化を語ることなど、おこがましさを通り過ぎて、むしろ滑稽ですらあるが、逆に言えば「何をして〃文化〃と称するのか?」という素朴な疑問も当然わいてくる。

難解な語句をひねくり回したり、音楽活動に打ち込んだり、絵筆を執ることなどももちろん〃文化〃であろうが、もっと身近な生活に根差したところにも〃文化〃はあるはずだ。

その伝でいくと、最近読んだ松岡正剛さんとエバレット・ブラウンさんの対談集『日本力』(パルコ出版)という本が、日本独特の文化の在りように触れていて、とても面白かった。

通算55回目の「文化の日」を迎えるに当たり、もっともっと日本、そして島原半島のことを知らねば、改めて痛感している。