FMしまばら3周年!!…すべては皆様のおかげです
「ノーベンバー・イレブンス」(11月11日)―。当社にとっては、記念すべき日の一つである。なぜなら、3年前のこの日、パートナー局の「FMしまばら」が開局したからだ。
番組では朝から各パーソナリティが「気合い」を入れて喋りまくっているようだが、とにもかくにも今日あるのは、島原市ご当局をはじめ、株主やスポンサー、そして多くのリスナーの皆様方のご支援&ご協力の賜物である。
「島原にコミュニティFMラジオを!」という発想は平成18年9月の台風襲来がもたらした。この自然災害をきっかけに、「停電時でもきちんと稼働する放送」の必要性を痛感し、思い立ったという次第だ。
長崎県下では佐世保に次いで5番目。また、ケーブルテレビ事業との組み合わせは、総務省九州総合通信局のご紹介を受け、宮崎県都城市の事例を参考にさせていただいた。
晴れてこの日を迎えるに当たって、改めて何かしらの「ご縁」の存在を感じざるを得ない。霧島酒造が経営主体となっている都城の局とは、距離を超えて仕事上でも深い繋がりを持つことができるようになったし、今では『黒霧』は欠かせぬ晩酌の友である。
一方、さらに離れて新潟県長岡市。こちらの「FMながおか局」とは専門分野(無線)での技術協力のほか、多方面にわたってご指導をいただいている。
さらに嬉しいことに、筆者も加入している「日本災害情報学会」(本部・東京)が主催している「廣井賞」の本年度の受賞者の一人がそこの脇屋雄介社長なのだ。
「廣井賞」とは、普賢岳の噴火災害でも活躍された、東京大学社会情報研究所々長の故・廣井脩教授の功績をしのんで創設されたもので、我が国防災分野での栄えある勲章だ。
その余韻も冷めやらぬうちに先月20日には、今度は鹿児島県奄美大島で記録的な集中豪雨災害(激甚指定)。後で知ったが、奄美の地でも地元のコミュニティFM局が八面六臂の大活躍だった、という。
聴かれた方も多いと思うが、FMしまばらでは11日、開局3周年の特別企画として、その奄美局とつないでライブ放送を実施させていただいた。
本当に「災害」はいつ起こるかわからないし、発生の仕方も多種多様だ。そうした状況下、地域住民の皆様方に一番お役に立てるメディアとして、コミュニティFMの存在が今改めて見直されている。
廣井先生とは、島原でも東京でも一緒に良く飲んだ。ともに焼酎派。もし先生が存命されていたら、歴史的な噴火再開から間もなく20年を迎えるこの島原で、もっと「防災談義」ができたのに…と思うと残念でならない。
とにかく今日は特別な日だ。先生の面影を肴に、しんみりと『黒霧』のボトルを空けよう…。
0 Comments:
コメントを投稿
<< Home