「兵站」の充実を図れ!?…後顧の憂いなく戦うために
「へいたん」と聞いて、「兵站」の字を思い浮かべるのは、戦争体験のあるかなりの年配者に違いない。筆者などは迷わず「平坦」の方を選んでしまう。
「兵站」を辞書で引くと、その意味は「戦場で後方に位置して、前線の部隊のために、軍需品・食糧・馬などの供給・補充や、後方連絡線の確保などを任務とする機関。その任務」とある。「後方部隊」と言えば、もっと分かり易いか。
最近では、やや趣きは異なるが、よく荷物搬送用トラックの車体などに「ロジスティックス」という英文表記を眺めることがある。まあ、遠からずとも、似たような意味合いであろう。
ところで、ここ数日の間に、我が家の「兵站部」に突如として〃ある変化〃が現れて困っている。発端(原因)は他でもない、福栄会長の福崎理智子さんが本紙に寄稿された「断・捨・離」に関する一考察だ。
まずは筆者のシャンプー誤使用事件。前の晩に風呂に入らなかったため、出社前に「せめて洗面台で朝シャンでも…」と思ってその在処(ありか)を尋ねたら、「そこに赤っぽいボトルがあるでしょ!」との、投げやりな家人の弁。
確かにそれらしきモノはあった。しかし、何回洗っても泡が立たない。ちょっとオカシイ?とは思ったが、時間も無かったのでそのまま出かけた。後で聞いたら、それは「クレンジング・クリーム」という化粧落としの代物(しろもの)だった。
第2弾は今朝の出来事。不思議と筆者の「髪」に関する話ばかり続いて恐縮だが、いつもの養毛成分入りのヘアトニックが洗面台の棚から消えている。
「お母さん(嫁の母)、僕のトニック知りませんか?グリーンのボトルだったんですけど、見当たらなくなって。確かにここに置いていたんですが…」。
すると、母の言動に若干の変化が…。「グッ、グリーンって緑色のことね。あらっ、カラッポじゃったけん、燃えないゴミん方(バケツ)に入れてしもーた。もうキリで穴ば開けたんば!」と屈託ない。
とんでもない言い逃れだ!筆者は毎日のように使っているから、「残量」に関してはしっかりと把握していた。つまり、母は証拠隠滅(いんめつ)を図ったのだ。
かくして、我が家のゴミ類、及びその予備軍にとっては、これから年末に向けて、まさしく身も細るような「冬の季節」が待ち受けている。
げに恐ろしきはオンナの思い込み!「断・捨・離」が良いとなれば、ひたすら「その道」を突き進む。そこに一点の曇りもなければ、悪気もない。
ここで改めて注意を要するのは、世の旦那様方ご自身がゴミのように扱われないようにすること。何せオンナという生き物には、「後顧の憂い」というデリケートな感覚などありませんから!?
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