2011/01/22

皆様のご厚意に深謝!!…狼狽(ろうばい)する程に蠟(ろう)梅(ばい)が続々

「愛の反対は憎しみでなく、無関心」―。これはマザー・テレサが遺した〃名言〃であると、本当にそう思う。

下世話な調子で言い換えるなら、人間にとって、意図的に〃無視〃され続けるくらい屈辱的なことはない。その点で言えば、読者の皆様にここまで構って頂けるとは、筆者はなんてシアワセなんだろう!

昨夜は市外で新年会があり、一泊家を空けたのだが、早朝帰り着いたら、記事を読まれたというさるお方から、芳しい香りのロウバイの花が大きな枝ごと届けられていた。

本当に「生まれて初めて目にした」のだが、ネットの説明書きの通り、花の姿態はまるで蠟細工のような照りと艶である。聞けば、中堀町の江東寺の境内にも咲いている、という。

「何とも有難いこと…」と感謝の念を抱きつつ、とある式典に参加していたら、今度は商工会議所元専務理事の島田守さんから鉢植えの寄贈があった、との報。重ねて恐縮してしまった、という次第だ。

島田さんは岳父より一年先輩で(旧制島中)、最近でこそご無沙汰続きだが、現役当時は随分と可愛がって頂いていた。理由は色々あろうが、同じ「まもる」という〃名前〃もその要因の一つであろう。

かつて、ある酒席で筆者はその大先輩に対して随分と失礼な事を言ってしまった。「ボクは『真守』。アナタは『守』。故に漢字で書けば、アナタは『まぬけ』である」と。

勿論、酒席での戯言だったので、その場でのお咎めはなかったのだが、今朝ほど頂いた見事な鉢植えには「逆境に 種族保存の 花を付け」という即興句の脇に、「間(眞)抜けの守より」との意味深なサイン。

島田さんによれば、夏場(七月頃)に一寸いじめてやることが、育て方のコツなのだそうだ。それにしても、今頃になって「まぬけ」の話で逆襲してこられようとは、思ってもみなかった。当方「狼狽」の極みである。

ところで、島田さんと言えば、江田島(海軍兵学校)の出身者として知られる。つまりは、かつての大日本帝国海軍の一員で、系譜としては、あの山本五十六連合艦隊司令長官に繋がる。

なぜ、唐突にもこんな話を持ち出したのかについて少し触れると―。数日前から読んでいる工藤美代子さんのノンフィクションの(題名・悪名の棺)の中で、山本長官と右翼の黒幕と呼ばれた笹川良一氏が意外にも「大の仲良しだった」と紹介されおり、その展開が滅法面白いのだ。

これまでに約半分を読み終えたところだが、「東京裁判」のくだりになって、片脚を失くしていた重光葵氏(元外相)も新たに登場してくる。そう、この方の名前も「まもる」と読むのだった。

島田先輩、近いうちに「SM会」を開きましょうね。今さら「無関心」は許されませんよ!