2011/04/04

早くもツバメの姿…桜満開!!春爛漫の島原に

しばらく所用で家を空けている間に、島原はすっかり〃春〃と化していた。先週末の夜遅く帰ってきたのだが、一夜明けたら、商高前の桜のトンネルがいつにもまして鮮やかだ。そんな気がする。

実は、それより少し前にも、気の置けない仲間の誘いで、小城公園~南阿蘇~熊本城などを巡る日帰りツアーに参加したのだが、いずれの名所もまだ〃早過ぎ〃だった。

余りアテにもならない〃記憶〃ながら、例年なら北部九州の〃桜の見頃〃は「3月末~4月初頭」のはず。やはり、桜の木も今年ばかりは、東北&関東の被災地に気を遣っていたのだろうか…?

新年度を迎えて仕事始めとなった今日は、前日の〃花曇り〃から一転して、抜けるような青空。まさしくもって〃春爛漫〃の様相である。

事務所のすぐ前を流れる音無川沿いの桜もほぼ〃満開〃。川面のキラメキに、もう冬の寒さを感じることもない。

そんな中、時おり、風に揺れてハラハラと舞う〃桜吹雪〃の下に立つと、しばし〃浮世の憂さ〃も忘れしまう(現実は悩み多き人生なのだが…)。

わずか数日間ではあったが、実際に北国に近い場所に身を置いてみて改めて思ったのは、季節のスピード感の違いだ。島原ではすっかり盛りを過ぎたモクレンの花が、彼の地では今がピークなのだ。

一方、南国の我が島原の地では、早くもツバメの滑空が始まった。「花鳥風月」という言葉に、いささかツバメの姿は場違いな感が否めないが、桜の枝越しに確かに飛んでいる。

少し前の話になって恐縮だが、音無川の川べりの石垣に、無数のメジロの群れが羽を休めていたのは、まだわずか一月ほど前の出来事である。

それが早くも初夏の到来を想わせるツバメの姿に取って代わろうとは…。驚きを通り越して、感動すら覚える。

車での移動中、信号待ちをしながらカーナビで朝のワイドショーを観ていたら、ともに東北地方出身の千昌夫(岩手・陸前高田市)、中村雅俊(宮城・女川町)の両氏が、香港で行われたチャリティコンサートで歌声を披露していた。

久方ぶりに拝見した千さんの顔からはトレードマークの〃ホクロ〃が消えて無くなっていた。中村さんの表情にさほどの変化はなく、〃万年兄貴〃の雰囲気は相変わらずだった。

千さんと言えば、何はさて置いても、中国でも大ヒット曲となった『北国の春』。対する中村さんの代表作は『ふれあい』だ。

敢えて紹介しないまでも、その歌詞を覚えている人は多いだろう。何の脈絡もないが、歌声を聴きながら、もし星野哲郎さん(昨年没)がお元気だったら、今次大災害に際してどんな「援歌」を書かれただろうか、とふと思った。