はて、何をしよう?…足りぬ足りぬは工夫が…
「ゴールデンウィーク」(黄金週間)の呼び名が映画の興業に由来していることについては、すでに2年前の本欄でも書いたことなので重複を避けるとして、さぁーて、明日から3日間は何をして遊ぼう?
映画でも観に行くか、それとも家でゴロゴロして過ごすか、旅行に出かけるか…なかなか決め切れないままに時は過ぎてゆく。世の中全体が大震災後の重苦しい雰囲気に包まれている中で、そうそう浮かれてばかりもおれないし、何より「先立つ物」(お金)に恵まれていない現実がある。
おっつけ、なるべく少ない投資で最大の楽しみを得るべく知恵を絞らねばならないところだが、日々の仕事に追われて脳味噌はすでに〃酸欠状態〃。本来持つべき〃心の潤い〃はすっかり干からびてしまっているし、何事につけイライラだけが募る今日この頃である。
そんな中で1つだけ決まっているスケジュールは、県外の知人から招待を受けている「初節句」の宴席。何せ還暦の齢をものともせずに、玉のような男児が生まれたというのだから、ビックリ魂消(たまげ)てしまった。この御仁、よほど「先立つ物」(?)にも恵まれているのだろう。羨ましい!!
ところで、先週後半の休み(昭和の日)を利用して、熊本県の菊池渓谷を歩いてきた。島原と同じ「日本名水百選」にも選ばれている山間(やまあい)の景勝地で、途中昼食のために立ち寄った「水の駅」は多くの観光客で溢れていた。
その日の島原半島の観光施設における入り込み状況がどんな具合だったのかは知らないが、恐らく、いやきっと負けているだろう。それは単なる規模の大きさに云々よる〃要因〃だけではなかろう。
海を渡らねばならない、或いは高速のインターから遠く離れているなどといった地勢的な問題だけでもないはず。ひょっとして素材を活かす〃仕掛け〃が不足していないだろうか?
こんな事を書くと、「何を言ってる?自分たちなりに随分と努力もしているではないか!」などといった反論も当然出てくるだろう。が、工夫の仕方次第では、より大きな成果が得られるはずだ。
ところで、いくら戦時中に流行(はや)ったとはいえ、『足りぬ足りぬは工夫が足りぬ』というスローガンは、いつの時代でも、あらゆる局面に通じる〃至言〃だとは思いませんか、皆さん!!
一方で、『足るを知る』という実に意味深な日本語がある。京和菓子のデザインにも取り入れられている、「吾唯足知」という、漢字パズルのような竜安寺の「つくばい」に彫られている例の名文句だ。
いずれの場合も本来あるべき「人間の生き方」を示唆したものだが、果たしてどちらが〃真実〃なのか?悩んでいるうちに連休はおろか、人生そのものが過ぎ去ってしまいそうだ。
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