世の中「M」の時代!?…面白いよ『マルモのおきて』
個人的な思い込みで恐縮だが、ひょっとしたら「時代はMではないか…」という気がする。それほどまでに「Mの活躍」が目につく今日この頃だから、だ。
何と言っても、その筆頭格はタレントの井上真(ま)央(お)さんだろう。子役の時は些か目に余る「ツッパリ」だったが、最近はなかなかどうして存在感溢れる「女優」に成長してきた。
現在出演しているのは、NHKの連続ドラマ『おひさま』。信州・安曇野の田舎に育つ女学生を演じているが、絵に描いたような明眸(めいぼう)皓歯(こうし)で、大いに好感が持てる。
一方、映画でも主役を張っている『八日目の蝉』(松竹)が先月末に封切られたばかり。今後の活躍にさらに期待がかかる。
この人の顔の造作を見ながらつい想い浮かべるのは、若き日の冨士眞(ま)奈美(なみ)さんだ。冨士さんもその昔は抜群の美貌を誇っていたが、いかんせん『細うで繁盛記』で見せた〃小姑〃のイメージが強すぎて…。
おっと!言いそびれるところだったが、真央さんの母校は、今や早稲田を抜いて日本一の受験生を集めている明治(めいじ)大学(2年連続)で、こちらも「M」。
また、最近はちょっと元気がないが、女子フィギュアスケート界のエースは、誰が何と言おうと浅田真(ま)央(お)ちゃんに決まっている。忘れるものか!!
テレビの話ばかりが続いて恐縮だが、最近はまって見ているのは日曜夜9時からの『マルモのおきて』(フジ)という番組だ。
阿部サダヲ演じる、しがない文具メーカー勤務の独身男(主人公)の名前は、高木護(まもる)。物語は、運命のいたずらで早世した親友の遺児(双子)をあずかるところから始まった。
ところが、幼い姉弟は滑(かつ)舌(ぜつ)の悪さから「マモル」と発音出来ずに、「マルモ」という呼び名が家庭内で定着してしまう。見所は「マルモ」の〃心象風景〃を写し出す飼い犬のとぼけた語り口で、これが得も言えず可笑しい。
子役2人がまた、とびっきりの〃芸達者〃ぶりで、時に笑わせ、時に泣かせてくれる。裏番組の『JIN-仁-』(TBS)も捨て難いけど、ついこちらに魅かれてしまう。
視聴率もなかなか好調で、初回で11%超え。終了後に出演者全員で踊る『マル・マル・モリ・モリ』の振付も大人気なようだ。
と、やっとこさでここまで引っ張ってきたのだから、肝心の「締め」はやはり自分で結ぼう。そう、筆者こそ正真正銘の「M」なのである。
何せ以前は「眞守」を、「ママモル」という人がいたほどだし、「口やかましい父親を代えて欲しい!!」と祖母に直訴した三男坊の意を受け、ある朝、家人が筆者の耳元でこう呟いた。
「はよっ起きて、元夫(もとお)さん!」。ナニ、すでにこの身は元(もと)の夫(おっと)かい?どこまでも「Mの呪縛」が続く。いや、待て、これぞ真(まこと)の「マモルの起きて」じゃ?
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