『くちなしの花』に想う…毎食でもいいっす!オムライス
〈いまでは指輪も まわるほど やせてやつれた おまえのうわさ くちなしの花の 花のかおりが 旅路のはてまで ついてくる くちなしの白い花 おまえのような 花だった♪〉
いやはや懐かしい!渡哲也さんの渋い歌声で大ヒットした『くちなしの花』。比較的抑揚が少なくて歌いやすい曲なので、カラオケで選曲される殿方も多かろう。
その「クチナシ」(アカネ科・常緑低木)がいま、我が家の玄関口で何とも言えない甘い香りを放っている。連休中、日帰りで大分方面に旅行をした際に、母が湯布院インター正面の「道の駅」で買い求めた鉢植えだ。
渡さんのおかげでその名こそ知っていたが、実際に花を見たのは初めて。白い蕾(つぼみ)が可愛らしくて、いっぺんに好きになってしまった。
花言葉を調べてみると―「私は幸せ者」「とても幸せです」「優雅」「洗練」「清潔」「喜びを運ぶ」などとあって、歌のイメージとはかけ離れていて、逆に面白い!と思った。
さて、その「白い花」のことだが、どういう理由からか、日にちが経つほどに「黄色い花」に次々と変身しているので、いささか面食らっている。
小野小町が「花の色は移りにけりな…」(百人一首)と詠んだのは、間違いなく桜花のことだ。不思議な思いで「どうしてお前まで?」と、語りかけてみるが、相手は「口なし」、当然「返事」など無い。
母は「植木屋さんに裏切られた!」と、少々おかんむりの様子だが、何かにつけて「口出し」をすることで、心の奥底の「ウップン」を思い切り晴らされているようだ。
事のついでに調べてみたら(種類にもよるが)、実(み)は「きんとん」などの着色用に使われるほか、花そのものが「食用」にもできる、という。でも一体、どんな味がするんだろう?
「ついで話」が続いて恐縮だが、「黄色」と言えば、ここ3日間ほど昼飯のメニューは「オムライス」。元々「タマゴ」も大好きだが、「ソース&ケチャップ党」でもあるので、全然飽きることはない。
昔ながらのやや固めのタマゴ焼風もいいけど、最近流行(はや)りのフワフワ&トロトロ状の半熟スタイルもなかなかいける!ただ、用心しないといけないのは「食・べ・過・ぎ」。
誰かと一緒の食卓であれば、ついおかずの幾つか(生姜焼きや唐揚げなど)を頂戴してしまうことも度々。おかげで、最近の腹回りは「大盛りのオムライス」のような膨らみを見せ始めてきた。
どれも「中途半端」に終わってきたダイエット。本当にこの食い意地だらけの口が無ければ、とも思うが、誘惑には勝てない。
「指輪」なんか回らなくてもいい…。せめて去年まで穿(は)けていたズボンはすんなり回ってくれ、と切実に願う。
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