どっちでんどがろ…「緑の黒髪」ってどんな色
「アレ、間違ってましたよ。青でなく赤です!」との〃指摘〃を受けたのは数日前。有明町の海岸にウミガメが今年も産卵に訪れたとの話題で、筆者が誤って「アオウミガメ」と記してしまった件だ。
「まさか?」と思って発信元からの携帯メールをチェックしてみたら、確かに「アカウミガメが―」とある。いつものことながら〃早とちり〃してしまって面目ない…。
それでも、個人的には「どっちでんどがろ」と思っている。要するに「カメが産卵に来るほど綺麗な海の環境にある」というのがニュースであり、有明に住んでいる方々の誉れだと考えるからである。
ただ、逆を言えば、こうした態度こそが「物書き」としての筆者最大の欠点、才能の限界であろう。50も半ばを超えて今さらジタバタしても始まらないので先に進む。とにかく、マス目を埋める作業こそが私の仕事なのだから。
ということで、今日は「色」の話を思いつくままにしてみたい、と思う。常々疑問に感じていることの1つに「緑の黒髪」という言い方がある。
「黒髪」なのになぜ「緑」という表現を使うのだろうかと、前々から不思議でならなかったので、「ネット」で調べてみた。
今春の不正入試疑惑事件(京大や早稲田など)で山形の受験生も利用したとされる、例の「ヤフー知恵袋」(ベストアンサー)というやつだ。
それによると、「緑」は「みどり」とすべきで、色の意味ではなく、「新芽」や「若い枝」といったような、新しく生まれた、瑞々しい状態を形容したものだという。新生児を「碧子」(みどりご)と呼ぶのも、そこから来ている、と。
なるほど!納得、納得、大納得だ。それでは、信号の場合は、どうして「緑色」なのに「青信号」と言うのだろう?ネット上ではこう説明されている―。
昭和5年、日本で最初に信号機がお目見えした時、法令的には「緑色信号」と呼んでいたそうな。ただ、色の三原色は「赤」「青」「黄」であり、自然とこれに倣ったものだ、と。
そうした考え方に基づいて法令が改められたのは戦後の昭和22年。そもそも日本語では、緑色をした野菜全般を「青物」というし、さして違和感もなく受け入れられたようだ。
そうした「にわか知識」をもとに、よくよく今の信号機の色を眺めてみても、LEDの現代でさえ、純然たる「青」でもないし、かと言って「緑」でもなさそうだし…。
したがって、筆者が「(カメの甲羅の色が)青でん、赤でん、どっちでん良かろうもん」とうそぶいてみたとしても、余り罪つくりには当たるまい!?
てなことを書けば、きっとこうきついお叱りを受けるだろう。「白を黒と言うな!」と。
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