2011/08/11

独自の魅力を磨こう!…島原にあって都会にないもの

昨日は総務省主催の会議があって、久方ぶりに福岡まで出かけた。最近のパソコンの技術革新は驚くほど進んでおり、スケジュール表に「会場」を入れておけば、地図サービスまでもれなく付いてくる。

ただそれでも、生来の方向音痴ゆえに、車で近くまで辿りつくことは出来たものの、どうにも目的の建物が見つからない。仕方がないので、土地勘のあるキャナルシティーの駐車場まで引き返して、歩いていくことにした。

その前にちと腹ごしらえ。これまた久方ぶりに5階のラーメンスタジアムを訪ねたが、流行っている店とそうでもない所の歴然たる「差」に唖然としながらも、判官びいきで、ガラガラの店に飛び込んだ。

正直言って筆者は、博多名物の「長浜ラーメン」なるものは余り得手ではない。どちらかと言うと、「熊本派」である。

ただし昨日は、その手の店が見当たらなかったので、「味噌ラーメン」を選んだ。結果から言うと、これが頗る不味かった。主義からして、滅多に残すことはしないのだが、どうしても最後まで付き合えなかった。

そこから目指す会場までは、歩いて5分ほどの距離。ビルが林立する都会の夏は、田舎とはまた違った蒸し暑さでほとほと閉口したが、ほどなく見つけ出すことができた。

開会10分ほど前に到着したのだが、大ホールの会議室はすでに満杯状態。ひとしきり空席を探したが、後部座席はすでに埋まっていたので、仕方がないので前から2列目に陣取った。

机の上には分厚い資料集。これから2時間も説明を聞かないといけないのかと思うとウンザリしないでもなかったが、なかなかに中身の濃い話で真剣に聞き入ってしまった。

終了後は近くのカフェに飛び込んで一服。このまま駐車場に戻って帰ろうかとも思ったが、せっかく来たのだから、新装なった博多駅を見物することに。

筑紫口正面から見た。でかい!それに美しい!右には「阪急」のロゴ。そして左手には「東急ハンズ」。

「阪急」と言えば、かつて梅田店で長崎物産展が開かれた折に、伊勢屋旅館社長の草野肇さんから紹介を受けたTさんという人がいて、その方が博多駅ビルの広報戦略の責任者だというが、こちらには全然おこぼれがない。どうなっているんですかね、草野先輩?

「東急ハンズ」は渋谷の昔からの馴染みの店だが、懐かしいと言うより、遥かにパワーアップしていた。まあ、それより何より、駅ビルと地下道をつなぐ庇から冷気を含んだ煙霧が噴き出ていることに吃驚した。ただし、それとて島原の湧水のせせらぎに比べたら…。

物真似は絶対ダメ!博多など都会にないものを磨くことこそが島原半島の「生き残る道」である、と改めて実感した次第。