2011/08/19

この国の行く末は…菅政権カウントダウン?

一旦は「辞任」を示唆しながらも、「一定のメドがついたら…」との付帯条件を盾に、なかなか職を離れようとしなかった民主党代表、菅直人首相もいよいよ年貢の納め時らしい。

各種報道によれば、今月内にも代表選挙が行われ、次期首相が決まる予定だそうだが、政界は常に「一寸先は闇」の世界。決して予断は許されまい。

こうした状況下、最近は子供たちの間でも、宿題を先延ばしする時などに「一定のメドがついたら…」といった表現(言い訳)がよく使われているそうだ。ところで、「メド」って一体何だ?

漢字で書くと「目処」や「目途」。よく議会答弁などにも使われる言葉で、「もくと」と読む人もいる。岩波・広辞苑(第六版)を引いてみた。

【目処】=目指すところ。めあて。だいたいの見当。目標。【目途】=めあて。見込み。めど。

普通に考えれば、この場合、東京電力のフクシマ原発事故に端を発した「放射能汚染」や、未曾有の地震・津波被害を受けた人々の救済対策をどうするか―というところに〃問題点〃は集約されるだろう。

しかし、それ以外にも急を要する政治課題が山積しているわけだから、「一定のメド」という曖昧模糊(あいまいもこ)たる言い草だけでは、どうしても〃責任逃れ〃の感はぬぐえない。

ひょっとしたら、菅首相は「言葉遣いの名人」か。ただ、その能力は率直に認めるとしても、「いまの日本には本当の政治家はいない。政治をなりわいにしている人だけだ」と憤慨した米倉弘昌経団連会長の指摘には、何かしら考えさせられるものがある。

素人ながら、「国家」や「国民」という基本的なスタンスで考えてみれば、「安全」を重視するか、「経済」に重きを置くかということになろうが、誰が考えてもそんな「二者択一」的な問題ではないはず。これぞ「国の舵取り役」の難しさであろう。

しかしながら、こうしている間にも、「世界」(経済)は刻々と動いているわけだから、「日本」(国民)としても動かないわけにはいかない。さあ、どうする我が国のトップ・リーダーの皆さん?

何だか、柄にもないことを取り上げてしまって困り果てているが、残りスペースは今朝起きがけに考えてきた菅首相の「五十音カルタ」(抜粋)でお茶を濁すことにしよう。お好みで「漢字」を当てて下さい。

【否定語】=アカン、イカン、オカン、キカン、シカン、スカン、ノカン、ヒカン、フカン、ミカン、ムカン、ヤカン、ヨカン、リカン【肯定語】=カカン、サカン、ナカン

思いつくままに列挙してみたのだが、否定的な響きが肯定派を圧倒しているようだ。まあ、「政権末期」とは、得てしてこんなものだろうが…。