我が事さしおいて…気になる日本語のみだれ
まずもって〃訂正〃から。昨報(16日付)で「ダイエー対西武」とあるのは「ソフトバンク対―」の間違いでした。
ところで、今日付の各紙では文化庁がこのほど取りまとめた「国語に関する世論調査」の結果を報じている。ポイントは2つ。
1つは、本来「い」で終わるはずの形容詞の語尾が、最近は多く「っ」に取って代わられている、というもの。例えば、「寒い」→「寒っ」、「長い」→「長っ」といった具合に。
「若者言葉の特徴」と言ってしまえばそれまでだが、あくまでそれは話す場合であって、いざ文章化するとなると、なかなか馴染まない表記であることは間違いない。
ただ最近は、「ケータイ小説」なる口語体を駆使した新たな表現スタイルも登場しており、いずれ定着していく可能性もあながち否定はできない。
2点目のポイントは、「ら抜き言葉」の普及とともに、端(はな)から「誤用」が一般社会にまん延している、との具体的な事例。前者については今さら説明も要すまいが、後者については、ハタと迷ってしまうのも事実だ。
何はともあれ、本来の「意味」「使い方」について幾つか学習してみよう―。姑息な(○一時しのぎ×卑怯な)、号泣する(○大声を上げて泣く×激しく泣く)、間が持てない(×間が持たない)、声を荒(あら)らげる(×声を荒(あ)らげる)、雪辱を果たす(×雪辱を晴らす)。
筆者などは間違えることが〃常〃であって、ここで色々と語る資格など持ち併せていないのだが、「語る」にせよ、「書く」にせよ、「言葉」が非常に大事なものであることは、重々認識しているつもりだ。
ただし、学者や先生でもない「気楽さ」からか、ついつい「油断」をしてしまう。冒頭の訂正文などもその〃典型〃である。
まったくもって恥しい限りだが、論語にもあるように、「過ちては 改むるに憚(はばか)ること勿(なか)れ」である。同じような教えが、英語の諺にもあるそうだ。そこにはこう記されている「過つは人の性(さが) 許すは神の心」と。
つまり、人間である以上、過ちは必ずおかすものであるから、そう気にし過ぎることもないか…。〈ひょっとしてこれって「相田みつを」の世界?〉
まあ、それはさておくとしても、今回の文化庁調査に出ているのかどうか知らないが、タレントや昨今の若者たちがよく使っている、「気になる言葉」が2つほどある。
あくまで個人の趣向の問題だが、「鳥肌が立つ」を「感動」「感激」の場面で使っている感性(?)がまず解せない。それから「何気に」というのも。正しくは「何気なく」であろう!
ところで昔、「言葉一つで傷つけて 返す言葉で傷つけられて♪」って小椋佳さんが唄っていたけど、題名は何だったっけ?嗚呼、ここにも「っ」が沢山ある!
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