早朝散歩&ラジオ体操…村山元総理の健康の秘訣
さして運動もしていないのに、週明け早々身体の節々が痛い。おかしい?どうしたんだろう?と原因を探っていたら、思い当たる節はラジオ体操。
お城堀端1周、約1.3キロ。普通に歩いて15分程の格好の散歩コースなのだが、先日はちょっと趣向を変えて、城内で行われているラジオ体操に顔を出した。
実は還暦を超えた筆者の先輩に、毎朝欠かさずテレビ体操に勤しんでいる大酒飲みのオジサンがいるのだが、この方の身体の線が惚れ惚れするほど美しいのだ。
断っておくが筆者、いかに女性にもてないからといって、その方面の趣味は持ち併せていない。ただ、筋骨隆々とはまた一味違った男性裸体には別の意味で魅かれるものはある。
その先輩自身、特段拘りを持って身体を鍛えている様子もないので不思議極まりないのだが、「継続は力なり!」という言葉の持つ真実味を否応なく見せつけられてしまった、という感じなのだ。
万事において素直この上ない筆者は、至極単純にその行為をなぞろうと、久方ぶりのラジオ体操に臨んだ。が、そのツケがこんなに早く現れてくるとは思ってもみなかった。
率直に言って、堀端を歩いて1周するよりは、ラジオ体操の方が遥かにきつい。いや、絶対にそうだ。
そのラジオ体操にまつわる話を、旧社会党委員長で総理大臣にまで昇りつめた村山富市さん(87)が文芸春秋11月号の巻頭随筆に寄稿されている。
村山さんは健康の維持増進のためこの30年間ずっと、早朝散歩とラジオ体操を欠かさず続けているのだそうだ。毎朝6時に家を出て、途中ラジオ体操を交えながら往復40分間をかけて、頭と体をすっきりさせるのが日課だ、と。
米寿のご老体に出来て50代半ばの若造に出来ないはずはない、と気合を入れ直している最中だが、これから日を追うごとに気温が下がっていくことを想えば、必ず実行できるという自信はない。
こういう場合「いかに健康が大事か」という趣旨の本を読むのも一計だが、より簡単なのは「形から入ることだ」という気がしないでもない。ということで昨日、大村に所用で出かけたついでに量販店を覗いてみたのだが、いずれの衣装も「帯に短し、襷に長し」なのである。
何より、この腹回りに合うパンツサイズがない。だからと言って、XLを試着すれば「殿中でござる」となってしまう。
結局のところ、何も買うこともなく店を後にしたわけだが、脳裏にこびりついて離れないのはラジオ体操の帰途、見るとはなしに目にした、文化会館の窓に映った己が姿。
そこには、大酒飲み先輩とは明らかに違うシルエットが描き出されていた。よし、やるぞラジオ体操!
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