人間は忘れる動物!?…鹿児島で出会った与論人
10月21日は筆者にとって「特別な日」である。詳しいことは話せないが、終生「忘れ得ぬ日」であることは間違いない。
ところが悲しい哉、人間は「忘れる動物」である。「大事」「欠かせない」などと固く心に誓っていても、いつしかその思いが忘却の彼方へと立ち去ってしまうことも度々だ。
今週の初めだったかに「FMしまばら」のパーソナリティの一人が、ある記念日を誤って伝えてしまった、と悔やんでいた。
その場はまったく「他人事」のような気分で聞いていたが、よもや自分自身にその災禍(?)が及んでくるとは夢にも思わなかった。流行り言葉でいえば、筆者もヤラカシテシマッタのである。
19日は午前中にJA島原雲仙農協本店の竣工記念式典があり、筆者もその末席を汚した次第だが、次なる会議出席のために途中で退席させていただいた。
行く先は遠く離れた鹿児島市。ギリギリのタイミングで正午過ぎのフェリーに乗り込み、タクシー&新幹線と乗り継いで約1時間。
驚いたの何のって!島原外港を出てから鹿児島中央駅に着くまでに要した時間はわずかに2時間と5分。ややもすると博多や新大阪方面ばかりに目が向きがちだが、どっこい南九州の「新幹線効果」も無視できないぞ、と心底感じた。
ホテルはほぼ駅前。余裕を持っての会場入りのはずだったが、チェックイン後すぐに「大いなる過ち」に気付く。日程を1日勘違いしていたのだ。
ただ、もう取り返しはつかない。恥しかったが、自宅と会社に電話を入れ「事の次第」を告げた。
案の定、電話口の声は「あきれた」「バカじゃ」のオンパレード。中には「観光でもすれば…」との突き放したアドバイスもあったが、とてもそんな気分にはなれない。
夢遊病者のように「天文館」とかいう繁華街界隈を歩きまわった後、夜の到来とともに目の前の居酒屋へ飛び込んだ。
店はやけに繁盛していた。団体客が入れ替わり立ち替わりやって来る。みんな楽しそうだ。一方、筆者は独りきり。仕方がないのでカウンターの隅っこでチビリ、チビリ…。
酔いが回ってくるにつれて寂しく涙が出てきた。片っ端から家族や友人に電話を入れるが、み~んなすげない対応だった。
と、そこに上下ジャージ姿の年配の男性が現れた。思い切って声を掛けてみると、「与論島」から来ていた特定郵便局の局長さんだった。
話は「口之津の歴史」を肴に大いに盛り上がった。果ては無責任にも、互いに訪問し合う約束まで取り交わしてしまった。まあ、これなどもいつしか忘れ去ってしまうだろうけど…。
最後に、家族&会社の皆さん、今回の私めの失敗も一日も早く忘れてしまいましょうね!
0 Comments:
コメントを投稿
<< Home