「島原らしさ」って?…考えるほどに難しい命題
また柄にもなく講師を引き受けてしまった…。他でもない、橋本卓也さん(有限会社ライフサービス社長)が会長を務めている「島原準倫理法人会」の早朝セミナー(25日)での話だ。
演題は思いつくままに『島原らしさについて』としていたのだが、これが意外と厄介で、「何をどう語ったらよいものやら…」と頭を抱え込んでしまった。
そこで窮余の一策として持ちこんだのが、弊社マーケティング・アドバイザーの高木嶺一氏が本紙々上でこれまで計10回にわたって開陳してくれた、アウトサイダーの眼で見た「島原の実態」レポート。
もちろん高木氏は高校まで島原で育っているので純然たるヨソモンではないのだが、40年以上を東京で暮らしてきただけに、古里を眺める視線は我々ジゲモンとはちと異なる。
詳しくは掲載分のバックナンバーを読んでいただくとして、改めて自分自身で『島原らしさ』について考えてみると、これがなかなかに奥が深~い。
通常、「島原」が放つイメージで言えば、「城下町」「湧水」「温泉」…などがすぐに浮かんでくるが、果たしてそれだけで終わらないところが「街づくり」の難しさでもある。
そんなこんなで悩んでいたが、筆者以外の人々の考えを聞くことによって事態の打開を図る方策を取ることに。要するに、直前になって社内アンケートを実施してみたのだ。
すると、予想以上の面白い結果が出てきたのでビックリ。「なるほど、そんな見方もあったか!」とヒザを叩くことも度々だった。
紙幅の都合で、それぞれの具体的な内容まで踏み込めないのは残念だが、『らしさ』は地域としての「特性」を取り上げるだけにとどまらず、「問題点」をあぶり出す「副次効果」まで誘い出してきたのだ。
この点については、さらにアンケートの対象を広げて、より精度の高い「実証データ」としてお披露目しようと考えている。どうか、ご理解を賜りたい!
ところで昨日、弊社に近い島原湧水ポイントの1つである白土湖畔を歩いていたら、あるご婦人がベンチに腰掛け、何やら口にしてモグモグ…。
次なる行動を見て驚いた!何と、その食べカスのようなものを手に取って湖面に投げ込んでいるではないか!?どうやら、それは「熟柿」のようだ。
傍目からは皮なのか、実なのか、はたまた種なのか判然としなかったが、鯉のエサとして放り込んでいるのは間違いなかった。
近くでは清掃作業が行われているのに「何と不埒な!」と目を疑ったが、脇を通り過ぎようとした瞬間、筆者にこう語りかけてこられた。「カキャ(柿は)喰わんかない?」。
余りの悪意の無さと心ない行為とのギャップに、「島原らしさ」を垣間見た気もした。
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