2011/11/19

芝桜約2万本を植栽…クラブをシャベルに代えて…

夜来の雨もあがり、初冬とは思えないような生暖かい空気に包まれた週末となった。さて、今日20日、いよいよ「シバザクラ公園」(島原市上折橋町)の植栽プロジェクトが〃本格化〃する。

もちろん、これまでも足立進一会長(前島原観光ホテル小涌園社長)の率先垂範のもと、地道な雑草取りなどの作業が足掛け4年間にわたって続いてきたわけだが、ここにきて一挙にその努力が〃開花〃しそうな展開となってきた。

今回植えられるのは寄贈分の、合わせて約2万株。内訳は、長崎県トラック協会1万4千株、西部ガス3千150株、県民ボランティア基金3千株―となっている。

通常、これまでのボランティア作業(夏場)は日中の猛暑を避ける意味で午前9時からのスタートだったが、20日は贈呈式(10時~)が行われるため、11時から昼食を挟んで14時半までの予定。

もちろん、今回は筆者も数多あるゴルフコンペのお誘いも断って参加する。事務局では一般からの参加も広く呼び掛けているので、皆さん、現地で会いましょう!

ところで、今更ながらの「おさらい」となるが、〃原点〃に立ち返る意味で「シバザクラ」構想そのものについて、少しだけ振り返ってみよう。

そもそも話が持ち上がったのは4、5年ほど前のこと。「防災」という第一義的な使命は果たしているものの、岩石だらけの締切堤内は何とも無粋そのもの。

災害前に小学校の分校や神社があったという地理的環境を考えれば、かつての住民ならずとも何らかの手法で「古里再生」を願うのは、衆目の一致するところでもあった。

足立さんらの発案にまず、施設管理者の県が動いた。その延長線上で「つくる会」が組織され、地元有志に加えて、市、商工会議所などの強力支援部隊も次々と参入を表明。

式典には、足立会長も遠く埼玉の地より馳せ参じることになっているが、ここまで漕ぎ着けた氏の胸中を去来するものは…?

もちろん、まだまだ「完成形」には至っていないので、油断はゆめゆめ禁物だが、最終目標へ向けて大きな〃輪郭〃が描かれ始めているのは事実だ。

2年ほど前に視察に訪れた先進地の埼玉・秩父市の羊山公園には、春のシーズンともなれば何と100万人もの観光客が集まる、という話だった。

天気予報によれば、20日の島原地方は「晴れ」。軍手やお茶は事務局の方で準備しているそうですから、くどいようですが、皆さん、行楽がてらに出かけましょう。

自分が植えた苗があと半年も経てば、綺麗な花のジュータンになるのですから、こんな楽しみは滅多に味わえませんよ!

は言いながら、折角の休みに、クラブを振れない一抹の寂しさも隠せないけど…。