2011/12/09

「10000」って一体?…桜島噴火はほぼ2日に1回

「もういくつ寝るとお正月~♪」。自然災害に明け暮れた2011年も、余すところ後わずかだ。1年は4年に1度の閏(うるう)年を除けば365日だから、10年だと3650日をちょっとだけ超える。視点を変えて10000日は何年か?を考えて見れば(単純に365で割ると)、27年と4カ月という計算が成り立つ。

数日前、鹿児島県桜島の「爆発的噴火」の回数が今月初めについに10000回を超えた、というニュースが紹介された。

各種の報道によれば、観測が開始されたのは昭和30年10月ということだから、以来56年の間、ほぼ2日に1回のペースで噴煙を上げていることになる。

当地の雲仙・普賢岳の噴火災害が収まったから言う訳ではないが、まったくもって「驚異的な息の長さ」である。

先般、出張のため訪れた鹿児島市内ではまだ、あの懐かしの「降灰袋」が随所に積まれていた。現地の方々のご苦労のほどが偲ばれる。いや、さほど気にされていないのかも知れない。と言うより、実のところは分からない。

ところで、昨年あたりから友人知己の類いからもらう「年賀欠礼」のハガキの数が急速に増えてきたように感じる。今年はもう軽く10枚を超えた。

考えてみたら、筆者(昭和30年生まれ)の親の世代は80歳前後か、或いはそれ以上であろう。だとすれば、日本人の平均寿命からしても無理からぬところだ。

以前、とある酒席で「お前さん、まだ10000日も生きるつもりかい?」と冗談交じりで聞かれたことがある。

それまでは、さしてその数字の意味合いを考えることなどなかったが、改めて桜島の噴火回数の記事を読んだことで、ふと考えさせられてしまった。

賢明なる読者の方ならすでにお気付きのことだと思うが、現在、筆者は満(まん)の56歳だから、10000日生き長らえたとするなら、とうに84歳を超えてしまう。

つまり、平均余命からすれば、残り10000日の「カウントダウン」がすでに始まっていることになる。

ただ、今更どうしよう?などと焦ってみても仕方のないことだ。これから先は1日、1日をより大切に生きていくしかない。

逆に言ったら、残り10000日で果たして何が出来るのであろうか?やり残したことは、それこそ山ほどある。このまま死んでしまったら、「不完全燃焼」の典型ではないか。

「裏を見せ 表を見せて 散る紅葉」―。良寛和尚は御年70歳で40歳も年の離れた尼僧にほのかな恋心を抱かれた、とか…。

開き直れば、まだまだ10000日もあるぞ!よ~し、オレだって???