2011/12/09

夢破れてオムライス…チャーハンと焼き飯の違い?

「冷や飯食い」とは俗に不遇な状況に置かれていることの例えだが、加工(料理)の仕方次第では、これも結構いける!

もちろん、新米の炊き立ての味は格別だが、どちらかと言うと濃い味付けに魅かれる筆者のようなデブは、チャーハンや焼き飯の類いがもっと好きだ。いかがかな、同志諸君?

話は脱線するが、チャーハンと焼き飯の違いはご存じか?これにピラフが加わると厄介になるのでそれは省くとして、簡単に言うと、(炒める順番は)前者は卵が先で、後者はご飯が先なのだそうな。

で、なんでこんな書き出しになったのかと言うと、我が家の食卓のメニューが昨日の晩も、そして今朝も、大量の「冷や飯」をリニューアルしたチキンライスに薄焼き卵を被せたオムライスだったからだ。

別段、嫌ではない。ただ、こうも続くと、「冷めたご飯に、冷めた妻…」という綾小路きみまろの例の漫談ネタを思い出してしまう。

その妻に先日、「お前さん、俺と結婚して後悔しているやろ?」と聞いたら、しばしの沈黙の後に「しょんなか…」と返ってきた。思わず〃身震い〃したのは言うまでもない。

さて、本連載も今日で990回目を迎えた。「もういくつ寝るとお正月♪」ではないが、1000回記念まであと少しだ。

子供の頃から「スターになりたい!」とか、「難しい資格を取って偉くなりたい!」などといった大それた〃夢〃は持っていなかったが、「出来たら本(自著)を出せれば…」というのはそれとなく願っていた。

そんな矢先、毎月郵送されてくる月刊・文藝春秋の封筒に中に、「自費出版してみませんか?弊社の専門スタッフがお手伝いします」というチラシが入っているのが目に留まった。

この僕の原稿が本になる?しかも、あの文藝春秋社の編集で!はやる心をどうしても抑えきれず「資料請求」のハガキを出したのは1週間ほど前のこと。

ペン書きの綺麗な文字で「返信」が届いた。夕食時、時おり咳を交えながら「あれーぇ、こんなモノが届いている…」と、何食わぬ顔で資料を広げて見せた途端、妻の表情が激変!

「バカじゃ!お金のかかっとじゃろもん。そがん余裕の今どこにあっと。(資料は)破って捨てとけば良かった、フン!」と、ニベもなかった。

筆者は勇気を振り絞ってこう抵抗した。「バ~カ、本ば出せば、アンタは『作家の妻』て名乗らるっとぞ!カッコ良かとん」。

そのやり取りを傍らで聞いていた母が突然笑い出した。「『作家の妻』も良かバッテン、こん『刺身のツマ』ば、早よ食べて片付けてくれんね、自称『作家さぁ~ん』」げな。

「人」の「夢」と書いて「儚い」。筆者の「今年の漢字」はこれで決まり!!