2011/12/16

再び〃映画出演〃の話…小百合の次はしのぶかい?

別に〃愛人〃が居るわけではないが、ことしはやけに〃天草通い〃が続いている。私用も含めてもう4回目だ。

ということで、先日もまた天草へ渡った。島原市を起点にすれば、フェリーも含めて約2時間の移動距離だ。

現地を走っていてまず感じるのは、まるで島原半島の南目の町の中に居るような感覚だ。ちょうど合わせ鏡で見る〃原風景〃とでも言おうか…。

今回は何とも言えない不思議な雰囲気を持った人物と出会った。〃女性〃である。

それこそ昼の日中にたまたま〃遭遇〃しただけのものだが、妙に人なつこいその笑顔と、その圧倒的な存在感に、否応なく引き寄せられてしまった。

彼女は地元在住の映画人である。名前は福田智穂さん。年齢は不詳。

聞くとはなしに話を伺っていたら、いま映画を創っているという。タイトルは『ワッゲンオッゲン』。一瞬「?」と思っていたら、やにわに1枚の派手なチラシを取り出して見せた。

『ワッゲン―』とは天草弁で言う「お前ん家(ち)おれん家(ち)」。元々似通った言語圏だから、すぐに得心。で、「中身は?」と尋ねたら、「待ってました!」とばかりに機関銃のような説明が続いた。

主舞台は自身の生まれ故郷でもある「ハイヤ」の町・旧牛深市で、大人が楽しめる痛快コメディだという。改めてチラシを見たら、「牛深三度行きゃ三度裸!」という太文字のキャッチコピーが躍っていた。

主役は演技派で鳴る大竹しのぶ。今が旬の俳優、遠藤憲一も「芸域を広めたい!」ということで加わることになったそうだ。

と、ここまで話を聞いて〃ある事〃に気付いた。そう言えば、天草には映画館を再生した若者が居て、その心意気に感動した高倉健さんがやって来て『ホタル』の上映会が開かれたことがある。

それにあのアカデミー賞作品『おくりびと』の脚本を書いた小山薫堂さんは、確かここの生まれだったはず…。

その後も話は盛り上がり、つい調子に乗って「島原にも宮崎香蓮という女優さんがいて、実はこの僕も吉永小百合さんと共演したこともあるんですよ」と口走ってしまった。

すると間髪をおかずこう切り返された。「今月17日と18日に上天草市の松島総合センターでオーデションがありますが、貴方だけは特別にOK!」と太鼓判を押されてしまった。

筆者の心中に「虚栄心」がムクムクと頭をもたげてきているのが良くわかった。「そしたら小百合に続いて、しのぶとも〃共演〃ということですね?」と念を押したら、「そういうことです!」と、悪戯っぽい返事がかえってきた。