2012/01/12

簡単な字ほど難しい!…「寒中見舞い」いつまでに?

昨年末、年賀欠礼の連絡を怠っていたために、喪中でありながら、今年も沢山の年賀状を頂戴してしまった。

通常の年明けなら、同じく「明けましておめでとう」形式の返信文を送ることになるのだが、今年はそういうわけにはいかない。何せまだ「四十九日」も終えていない。

と言うことで、一昨日からほぼ2日をかけて、「寒中見舞い」の執筆にいそしんだ。差出人の住所欄以外は、すべて万年筆による〃手書き〃である。

実際に書かれた方なら良くお分かりだと思うが、この作業はなかなかに骨が折れる。それに、己の悪筆ぶりが気になってしょうがない。

まずもって一番難しいと感じるのは、小学校低学年で教わる「山」や「川」「小」などといった簡単な字画の漢字だ。「山本さん」「川端さん」「小浜町」などには、ことごとく〃苦戦〃した。

ただ一方で、書く作業自体は、それなりに楽しい。差出人それぞれとの繋がりや、相手方の近況に想いを馳せながら筆を運んでいけば、こちらの〃誠意〃も自ずと伝わろう、というものだ。

確かに「写真入り」の綺麗なハガキにも魅力を感じないでもないが、やはり賀状は下さる方の〃手の温もり〃が感じられるようなものであって欲しい。

閑話休題!「寒中見舞い」の話に戻る。そもそもこのハガキはどんな時に出すものなのか?大量に仕入れてきた市販のハガキの中に〃説明書〃が挟まれていた。

まずは、筆者のように、近い身内に不幸があった場合。それ以外としては、「季節のご挨拶」「年賀状の返礼に遅れた時」などとあった。

出すタイミングについても調べてみた。こちらはネット情報だが、「小寒(1月5~6日)から節分(2月3日)までの間」とあり、「ベストは1月10日前後」ということだった。

とすれば、筆者の行動は極めて理にかなっていたわけであり、「これは春から縁起がいいや!」と一人ほくそ笑んでいる次第。

しかし、改めて思うのだが、月日が経つのは本当に早い。今年ももう明けてから2週間が過ぎ去った。まさに光陰矢の如し、だ。

そうこうしているうちに、「松の内」(一般的には小正月の1月15日まで)もアッ!という間だ。かと言って、何もそう慌てふためく必要もあるまいが、時代も随分変わったな、としみじみ思う。

「寒中見舞い」を書いていてフト気付いた。郵政事業が民営化された以上、「官製はがき」という言い方はもうおかしいのではないか?

また、それ以上に、国民一人ひとりが頼りにしていた「日本」という国の先行きが怪しい。ひょっとして「親方日の丸」というのも、もはや〃死語〃なのでは…?