2012/01/18

米は日本食の〃原点〃…島原食販が新春賀詞交歓会

今さら言うまでもなく、「木」と並んで「米」は日本文化の基底を為すものである。その大切極まりない「オコメ」を商品として取り扱っている企業の1つが島原食糧販売㈱(水元敦実社長)だ。

同社主催の新春賀詞交歓会が17日夜、ホテル南風楼でにぎにぎしく開催された。冒頭あいさつに立った水元社長は、持ち前の〃雄弁ぶり〃をいかんなく発揮して、新精米工場(大手原町)の竣工を祝い、さらなる飛躍を誓った。

来賓祝辞を借りれば、同社の創業は昭和24年。人間で言うなら、間もなく〃古希〃を迎える円熟した老舗企業である。

ただ、水元社長の感覚はお世辞でなく若い。だからこその「設備投資」であろうし、徹底して「味」にこだわったパーティの演出でもあった。

個人的なことで恐縮だが、筆者が同社長と親しく語り合うようになったのはごく最近のことだ。それまでは、いわゆる地元優良企業の2代目社長、というくらいの認識でしかなかった。

ところが、幾度か会議で同席したり、グリーン上で顔を合わせたりしているうちに、「なかなか含蓄のある人物だなぁ…」と思うようになった。

もっと率直な言い方をするなら、眼光が鋭いせいか、一見とっつきにくい感じがする。また、時に相手方が面食らってしまうような辛辣な言葉を吐かれたりもする。

傍で聞いていて時々ハラハラすることもあるが、それがことごとく理にかなっているから、最後は自然と納得させられてしまう。そう、この方の言葉には間違いなく「力」がある。

それに笑うと可愛らしい。漫画に出てくるドラネコのようだ。ふだんが強面の雰囲気だから、余計にそう感じる。

先代の水元康男さん(故人)も同じく島原商工会議所の副会頭を務められていた地元財界の重鎮だったが、もう20年以上も前に大村空港からご自宅まで車でお送りしたことがある。

その時、何をお話したかはすっかり失念してしまったが、確か水元社長(当時)はヨーロッパ視察旅行から帰って来られたところだった、と記憶している。

現在の水元社長も先代に負けず劣らず〃八面六臂〃の行動力を発揮されているご様子で、「美味」「銘酒」について語らせたら、そうそう右に出るものはいないだろう。

改めて、その要因について考えてみた。やはりふだんから「美味い米」を召し上がっているからに違いない。

何はともあれ、日本食の原点は「米」。その字を分解すれば「八十八」。農家の皆さんが「88回」も手間暇かけて作り出す「日本の味」。

島原食販の今後益々の「末広がり」を祈念して拙文を結ぶ。水元社長、おめでとうございます!