4市長それぞれに熱弁…具体的行動で壁を崩そう!
続いて行われたパネルディスカッションでは、島原、熊本、別府、延岡の4市長がそれぞれの市が抱える問題点や観光施策等について熱弁をふるった。コーディネーターは清水教授。
トップバッターは横田修一郎島原市長。修学旅行の入り込み数がなかなか災害前の実績に戻らない現況を伝える一方で、今年5月に開催する「世界ジオパーク」への期待を語った。
次いで、別府市の浜田博市長。日本一の湧水量や豊富な泉質を誇る別府温泉をひとしきりPR。「別府八湯・88ヶ所」を全て回った〃温泉道名人〃は2500人に達し、年間では1100万人の観光客が訪れている、と。
続いて延岡市の首藤正治市長。旭化成のイメージがばかりが先行しているようだが、「快水浴場100選」にも選ばれた綺麗な海や西郷隆盛さんが軍議を開いた旧跡もある。また、秋口に開く薪能は日本一。最近は大分県と連携して「メディカルバレー構想」を進めている。
トリを務めたのは開催地の幸山政史市長で、今年4月に念願の「政令指定都市」となる意味合いを強調。その上で、5年前に築城400年を迎えた熊本城だけに頼らない新たな街づくりの必要性を訴えた。
次なるコーナーは「課題」「現状」「展望」について。横田市長は日本一!の炭酸泉の話を皮切りに、観光と教育を結び付けるジオパーク構想について言及。
その最大の特徴を、まさに今その眼で見ることが出来る「地殻変動」(造山活動)の成り立ちに焦点を当てるとともに、5年に1度の全国和牛共進会の誘致や2年後に開催が迫った長崎国体を機にスポーツコンベンションの街づくりにも取り組んで行きたい、と抱負を述べた。
浜田市長は、別府温泉開発の先駆者として知られる油屋熊八翁の言葉「山は富士、海は瀬戸内、湯は別府」を引く一方で、今後は日本を代表する国際観光都市に向けて大きく舵を切っていくことを宣言した。
首藤市長は、東国原前知事が〃カンフル剤〃として果たした一定の役割は認めつつも、行政の仕組みを構築することのさらなる重要性を強調。1300年前の『古事記』の時代まで遡る「日向往還」(熊本・新町~延岡)の復活に期待を寄せた。
幸山市長は、新幹線駅を拠点として新町、古町を面としてアピールしていきたい。また、合併によって新たな観光資源(田原坂など)も生まれてきているので、そちらにも力を入れていく。
これからは県境や市の単位を超えて「オール九州」の感覚で取り組んでいくことがより求められる。上海に行って実感したが、中国から見た日本の観光地はいまだに東京や京都、北海道(自然)が主流。具体的な行動で、何とかこの壁を突き崩さないと!
-つづく-
0 Comments:
コメントを投稿
<< Home