2012/02/25

実は延岡へ行って来た…日本一の集まりは日本一だ

最後のテーマは「4市の横軸連携」について―。横田市長は今月29日に就航する「上海航路」を引き合いに、片道は船、片道は飛行機といったプランが主流となるだろうと予測。

その上で、いかにこの「横軸」の連携を深め、集客を図っていくかを、具体的に考えて、具体的に行動していく必要がある、と。

昔から縁のある別府は言うに及ばず、延岡(日向)とも島原半島は繋がりが深い。坂本龍馬は横井小楠の薫陶を経て勝海舟とともに長崎遊学の第一歩を島原の地にしるした。

そうした諸々の意味合いも含めて、日本版ロマンティック街道を構築していく〃下地〃は十分にある、と胸を張った。

浜田市長は、別府の頭文字「B」をもじって、4市連合による「B級グルメ」の企画案を提唱

別府にはすでに全国に知れ渡った「地獄蒸し料理」がある。島原は「具雑煮」で有名だし、延岡の「チキン南蛮」も人気だ、そしてご当地・熊本の代表と言えば「ラーメン」に「馬刺し」。これだけ揃えば、どこにも負けないだろう。

首藤市長。チキン南蛮は延岡発祥の「B級グルメ」。来月3日にはイベントも計画している。

ただ、頭の痛い問題は交通インフラの整備が遅れていること。いまだに東九州自動車道は開通していないし、日豊本線もまだ単線のままだ。

中国ではここ数年のうちに6000キロもの鉄道網が新たに整備されるという話だし、お隣・韓国の高速自動車道の総延長距離は日本の約1.5倍にも及ぶそうだ。それこそ、具体的に何とかしないと!

幸山市長。4市それぞれに色んな課題を抱えているのは避けようもない〃現実〃だが、とにかく今日が「横軸連携」のキックオフ。皆さん心を一つにして頑張りましょう!

以上がフォーラムで交わされた発言の要旨だが、これに触発されたわけではないが、実は、先週の土日にかけて、延岡市を訪ねてきた。

主たる目的は現地の新聞社(夕刊デイリー)が新たにコミュニティFMを立ち上げるということで、関係者の誘いもあって行って来たのだ。

高速道路が通っていないので、さすがに遠かったが、途中「日向往還」の立て看板も見ることが出来たし、今後のCFM事業での協力関係も結べた。もちろん「チキン南蛮」もいただいてきた。

道すがら、筆者なりに色んな事を考えた。フォーラムでのやり取りをよくよく振り返ってみれば、それぞれの市がご自慢の「日本一」(点)を持っている。

日本一が集まれば(線)、日本一の連携軸が出来ること(面)は請け合いだ。熊本日日新聞を中心にそれぞれの市には新聞社もFM局もある。活かさない手はない! -おわり-