オレオレ詐欺にご用心…まずは町内会に入りましょう
昨夜は久しぶりに自宅で寛いでいたが、逆に自分の〃居場所〃がない。いや、あるにはあるのだが、どうにも落ち着かないのだ。
仕方がないので「サウナに行ってくる」と言って一汗流した後、早めに床に就いた。おかげで目覚めは爽やかだったが、朝っぱら寝ぼけ眼(まなこ)の家人が固定電話で何やら話している。
名前を連発しているので「息子(次男坊)だろうか?」と思ったが、どうにも様子が変だ。そのうちにガチャンと切って、そそくさと部屋を出て行った。
しばらくして、またかかってきた。ナンバーディスプレイ(番号表示)を見ると「非通知」だったので、そのまま放置しようかとも思ったが、取り敢えず出てみると―。
「ウーン、ウーン、ウーン」と唸り声を3回上げて、今度は先方からガチャンと切られた。後で考えてみると、確かに息子の声に似ている。
今度は逆に心配になって、家人に息子の携帯に連絡を入れてもらった。最初は留守電だったが、間を置かずして返信がきた。答えは「オイじゃなか!」だった。
と言うことは、あれがここ数年大きな社会問題となっている「オレオレ詐欺」の手口なのか!?「困り果てたような口ぶりで、相手方に名前を語らせた後で、家族になりすまして「振込口座」を知らせるという…。
人間とは不思議なもので、一旦思い込んでしまうと、実の息子でもないのに息子と思い込んでしまう。
これが一人住まいの老人宅だったすれば、心配の余り引っ掛かってしまうかも知れない…。
極めて個人的な話題を持ち出して恐縮とは存じたが、ひょっとして「0957」で始まる当地域の電話加入世帯に対して組織的にかけてきているかも知れないので、敢えて〃警告〃の意味合いも込めて!
話は変わるが、東京都立川市でまた、アパート住人の〃孤立死〃が見つかった。亡くなっていたのは95歳の認知症の母と63歳の娘。
昨夜のテレビニュースでは「娘が先に亡くなってその後に母が…」などとの〃推測〃を立てていたが、行政サイドの管理責任(通報後5日間放置)と合わせて、地域コミュニティが崩壊した〃現代社会の闇〃を痛感した人も多かろう。
先の番組では、千葉県松戸市の常盤平団地の取り組み事例が紹介されていたが、民生委員と思しき人の一人が力を込めてこう語っていた―。
「まずは町内会(自治会)に入っていただくこと。でないと、内部で〃異変〃が起きていても、発見が遅れてしまって、今回のような惨事が後を絶たなくなってしまう」
3月、4月は異動のシーズン。最近では島原界隈でも町内会に加入しない世帯も増えていると聞く。
〃指定日〃でもないのに無造作にゴミ袋が出されている様を見て、心は凍てついてしまうのである。
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