熊本・植木の植木市…素人も参加できますよ!
「意志あるところに道あり」をもじって言うなら、「市あるところに群集(ひと)あり」と言ったところだろうか…?
日曜日、強面の先輩方に初めて連れて行ってもらった熊本県・植木町(現在は熊本市に編入)の青果市場で開かれていた「植木市」は、老若男女、すさまじい人出で溢れていた。
それでも、市場関係者に言わせると、「全盛期に比べればまだまだ」だそうだから、その〃人気〃のほどがうかがえよう。
彼の地では毎年11月から3月までの日曜日、石ころや花木の一本からセリによって落とされる、自由参加の「市」が開かれている。
開始時刻は午前10時きっかり。品目ごとに整然と並べられたシマ伝いに、順にセリが始まる。参加するには、市場事務局で身分証明書と引き換えに、番号札をもらわないといけない。
筆者は尻込みしてしまって…。と言うより、財布の中身が心もとなかったので傍観者に徹したが、後で値段を聞いてシマッタ!と臍(ほぞ)を噛んだ。それほどまでに全ての商品がヤスイ!のだ。
例を挙げるなら、身の丈の倍以上もあるような、見るも立派な紅梅の成木が5千円でセリ落とされていた。ただ、植木の専門家からすれば、ここには概して一流品は揃っていない、という。
それでも、だ。筆者のような素人(しろうと)が庭いじりをするには、手頃な商品のラインアップで、是非また行きたいと思う。
さて、400年の伝統を誇る我が「島原初市」もとうとう幕を閉じた。今年は雨にたたられ、関係者も随分と苦労されたことと思うが、歴史や伝統はいくら金を積んでも買えるものではない。
ただ、時代に合わせた、それなりの工夫は必要だ。そうした努力を怠ってしまえば、いずれ人心はソッポを向く。それこそ現金なものだ。
勝手ながら、今後の生き残り(?)のポイントは、「不易流行」の精神を運用面でどう活かしていくか、にかかっていると思う。
駄弁を弄してきたが、「初市」が終わると、島原にも本格的な春がやってくる。いわゆる「スプリング・ハズ・カム」ってやつだ。
今年はどういうわけかウメの開花時期が3週間近くも遅れている。サクラはどうなるのだろう?いやいや、シバザクラは?
命の芽吹きを、そこかしこで感じる季節の到来だ。さあ皆さん、上着を脱いで表に出ましょうや!
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