季節は青春から朱夏へ…みんなの力で美しい街を!!
「春雨じゃ、濡れてまいろう…」とは、新国劇における月形半平太の名セリフだが、旧暦三月の中気(4月20日頃)に降る雨は「穀
雨(こくう)」と称され、これを機に「青春」は一気に「朱夏」へと走り出すと言われている。幸いと言うか、九州北部地方は、先週末から日曜日にかけて心配されていた集中豪雨による被害は起きなかった模様で、各地の観光施設は多くの人出で賑わったようだ。島原半島でも様々な行事・イベントが催され、筆者も件(くだん)の《家族サービス》の一環として、「NHKのど自慢」(深江町)への送迎に加え、ほぼ見頃となった「シバザクラ見物」(島原市上折橋町締切堤内)へと借り出された。
まあ、結局のところは体の良い〃アッシー君〃として使われたわけだが、自由に使えるわずかな隙間(すきま)の時間を利用して、会社の花壇の植換えに汗を流した。
別段「花」に限ったわけではないが、「植物」というのは「根っこ」の部分がしっかりしていなければ、決して順調には育たないもの。「木」もまたしかりで、「良樹(りょうじゅ)細根(さいこん)」とは、けだし〃名言〃だと思う。
総数わずか10鉢余りのプランターだが、土の入替えをしていると、小さな花といえども、いかに土中深く根を張っているか、が良く分かる。
ただし、時の流れは残酷だ。それほどまでに苦心惨澹して〃縁の下の力持ち〃のような役割を果たしながらも、季節の移ろいとともに、人目にふれる地上の花はいつしか色褪せていってしまう。
話は変わるが、島原市内の花の植栽風景を見ていて、いつも気懸かりになっていることがある。必ず!と言って良いほど〃ワン・テンポ〃ずれているのだ。
卑近な事例で恐縮だが、音無川沿いに誂(あつら)えられている長蛇のコンクリート製花壇ではいま、色鮮やかなパンジーの花が真っ盛りである。「綺麗かんば、よかろもん!」という考え方も出来ようが、パンジーやビオラはやっぱり〃冬の花〃ではなかろう…。
確かに、予算や人手の問題を考えれば、思うに任せない部分もあろう。しかしながら、観光地を標榜する限り、せめて「季節を少し先取りする」くらいの気配りも、一方では必要ではなかろうか?
それから、最近とみに目につくのは樹木の植栽下の雑草のはびこりよう。何から何まで〃公共事業〃に頼るのではなく、例えば、自宅や勤務先周辺については自分達で雑草取りをやってみてはいかがだろう。
世界が認めた「ジオパーク」の国際大会まで余すところ2週間。「雑草という植物はない」と昭和天皇は仰られたそうだから、草むしりをしながら植物図鑑なんぞをひも解いてみるのも、良い勉強になるはずですぞ、きっと!!
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