ツツジが咲き始める…キバナコスモスは〃満開〃
ツツジの花が咲き始めた。いよいよ「初夏到来!」という清々しい気分で出社して朝礼に臨むと、日々の教本としている『職場の教養』(倫理研究所発行)では、「人の和」の大切さが取り上げてあった。
ページを開くと、〈甲斐の山々 陽に映えて♪〉の歌い出しで始まる『武田節』の一節が。三橋美智也さんらの歌詞とは少々順序は異なるが、〈人は城 人は石垣 人は堀 情けは身方
仇は敵〉とあった。
意味合いについては一々説明も要すまいから端折らせていただくが、筆者が何かしら〃因縁〃めいたものを感じたのは、朝礼の直前に花壇のツツジの植栽を眺めていたからだ。
その『武田節』の第四節の歌い出しにはこうある。〈躑躅ヶ崎(つつじがさき)の
月さやか♪〉と。
まずはツツジを漢字で書くとこんなにも複雑になるのか!と驚嘆。と同時に、それ(躑躅ヶ先館)が信玄公の住居であったことも知って、朝からとても良い勉強になった。
まあ、それはそれとして、我が身が「石垣」なのか「踏み台」なのか良く分からぬまま徒に馬齢を重ねて50有余年。最近は何かにつけて「花」に目がいくようになった。
一見華やかな感じのするツツジの魅力も捨て難いが、好みからすると、往生際の悪さがどうにもいただけない。その点、サクラ(ソメイヨシノ)は、潔くて素晴らしい。
「我が人生もかくありたし!」と願うが、両の掌の〃生命線〃は不必要なまでに手首の所まで伸びてきており、家人らには申し訳ないが〃長生き〃する可能性大である。
ところで最近、ツツジに負けず劣らず咲き誇っているのが、キバナコスモスという野の花だ。コスモスと言えば「秋桜」という漢字が充てられるように秋の花のイメージだが、いつしか全国を席巻してしまっている様子である。
そう感じたのは、何年か前の週刊誌のグラビア欄に、特集記事が組まれていたのを見た時から。
島原半島にはいつ頃来たのだろう…?同じ黄色でもセイタカアワダチソウなんかと違って人体に害を及ぼすようなこともあるまいので、安心して眺めているのだが、余りにも旺盛な〃繁殖力〃にいささか脅威を感じないでもない。
一方、アジサイも間もなく開花の時期を迎えようとしている。この花は島原よりむしろ長崎の方で重宝がられているようだが、花弁にやや毒素(?)のようなものが含まれていることを知って驚いた。
したがって、季節感満載の〃創作料理〃などに添えられているのは余り褒められたことではない、とモノの本に書いてあった。
〈綺麗な花には棘がある〉。そうそう、バラの花もまたシーズンだ。それを漢字で書くと…。パソコンだからすぐに出てくるが、無粋なので止めておこう。
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