2012/05/16

益田のオジサンのこと…また〃交通違反〃で捕まる

どうやら筆者にとって白土湖は「水門」ならぬ「鬼門」のようである。一昨日(14日)、シートベルトの装着違反で、ほぼ4か月ぶりに警察にトカマッテしまった。

前回は高速を降りた所(諫早IC)で、後部座席の両親がベルトをはめていなかったことを咎められたが、今回は紛れもなく自分自身の不注意によるもの。弁解の余地はない。

ただ、「怪我の功名」と言ったら少し言い過ぎかも知れないが、こうして自らの「不始末」をあけすけに語ることによって助かる人(?)もいるようだ。

事実、4か月前の本欄の懺悔記事に関しては、「知らなかった。今後は気をつけよう」などとする好意的な反応が各方面から寄せられた。まあ、当事者としては複雑な気分だが…。

閑話休題、「鬼門」の話に戻る。日本で初めてのジオパークの国際ユネスコ会議も15日をもって、4日間の全日程を終え、無事閉幕した。

何はともあれ「メデタシ」「メデタシ」といったところだが、一夜明けた16日早朝、白土湖沿いの市道を車で走っていて愕然ときた。早くも空き缶やペットボトルなどのゴミが捨てられていたのだ。

計5個あった。国内外からの参加者を気持ち良く迎えようと、やっつけ仕事とはいえ、あれほど熱心に清掃作業が行われていたのに…。

2日前に調書を取られた〃因縁の場所〃に車を停めて、そこから歩いて回収にかかったのだが、ふと脇を見ると、顔見知りの市役所職員がゴミ袋と網を手に突っ立っていた。

「どうした?」と尋ねると、「鯉が死んでいる」と連絡を受けた、との由。数分後、2人がかりで体長50センチ以上のでっぷりと太った〃大物〃をすくい上げていた。

歎息まじりにその光景を見つめながら、筆者はガキの頃から何かにつけて可愛がってもらっていた、ある〃人物〃のことを思い浮かべていた。

その人は、元小浜町役場に勤務していた益田かずあき(和章?)さん。もう随分と前に亡くなってしまったが、筆者の叔父の同僚で、無類の酒好きだった。

その益田さんが環境関係の部署に勤務していた折、ある町会議員が「おい、町内のどこそこにゴミが落ちているぞ」と、さも〃手柄〃のように訴えかけてきた。

一瞬カチン!ときた益田さんはこう答えたそうだ。「今からタカボーキ(高帚)ば予算で買うてやるけん、ワーガ(自分)で掃いて来い!」と。

今時、益田さんほど肝の据わった公務員はなかなか見かけなくなったが、同氏の母校でもある小浜中の後輩達が国際会議を「ウイ・ラブ・アース」のマーチングバンドで締め括ったという記事を読んでつい、その〃人となり〃を憶い出してしまった、という次第。