2012/06/05

安物買いの銭失い…どうしてこう無理&無駄を…

少し立ち止まって考えればよく分かることだが、いかに身の回りに「無理&無駄」の多いことか!愕然としてしまう。

所詮、人間のすることだから「完全の域」に達するはずもないが、〈アレもコレも〉と気にしだしたら、もう止めようがない。

ざっと自分の机周りを見渡してみても、特段買わなくてもよいモノばかりで溢れ返っている。雑誌に文具、時計にカメラに音響機器…などなど。

総じて言えることは、それらは全て〝安物〟の類いである。「欲しいから衝動買いしてしまう」→「値段が安いので大切にしない」→「そのうちに飽きてきて別のモノを買う」―。

ひょっとしたら筆者特有の〝悪癖パターン〟かも知れないが、これがなかなか治らないで困っている。つい最近も続けざまに財布2つを買ってしまった。

1つは通信販売。カード類が何十枚も入るドイツ製というふれこみで価格も〝激安〟だった。実際に現金で支払うわけではないので、つい鷹揚になって申し込んでしまった。数日後、宅配便が届いた。

早速、ワクワクしながら中身を取り出してみたのだが、これが予想に反してデカッ!ご婦人用の小型ハンドバッグ程もあるのだ。

傍らで開封作業を見守っていた母と家人は呆れた様子で、「そがんフトかとばどがんすっと?」と、いつもの〝詰問口調〟。

内心〈しまった…〉と思ったが、ここで弱みを見せたら負け。「いやいや、これくらいなければお札も痛むし、ドイツ製だから造りもほらこんなにしっかりしてますよ!」と、そそくさとその場を立った。

ところが、弊害はすぐに現れた。背広の胸ポケットに収まりきれないのだ。無理すれば押し込めないこともないのだが、そうすれば取り出すのが一苦労だ。

その〝大判〟を携えて、先週末は鹿児島出張だった。宿泊先(フロント)での話。

「お客様、当ホテルは前払いシステムでございます」。「OK!」と言ったまでは良かったが、背広を着たままではどうしても財布が取り出せない。

仕方がないので、フロント嬢の見守る前で背広を脱いで、ウントコドッコイ。 やっとの思いで抜き出すことができた。

〈これじゃいかん!〉。待ち合わせの時刻までにまだ若干の余裕があったので、近くのデパートまで出かけることに。目指すは〝小型兼安物〟だ。

案内された陳列棚を見ると、黒地に赤の十字ラインが入ったオシャレな一品が見つかった。値段もそこそこで、迷わず即決!

だが、表に出て中身を詰め替えてみると、お札は飛び出るわ、カード枠は足りないわ…。おまけに皮が異常に固い。

しかし、もう時間がない。かくして、事態は再び暗礁に乗り上げてしまった。【教訓】安物買いの銭失い。