2012/06/13

ぜんぶ見せます!…甲子園予選はカボチャで

加藤茶の向こうを張って「ぜんぶ見せます!」。拙稿の代わりに、このところ2日続けて掲載させていただいているカボチャテレビの広告コピーだ。

内容は、7月7日(土)から開幕する、夏の甲子園大会(高校野球)の県予選(1、2回戦、及び3回戦の一部)を、すべて〝生放送〟するもの。同15日(日)までの予定。

地元島原半島チームの活躍ぶりを、長崎・佐世保の球場まで出向かずとも、茶の間でじっくり観戦していただこう、という企画だ。組み合わせが決まり次第、改めて放送日程をお知らせしたい、と考えている。

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つい10日ほど前だったか、球史に残る「三沢vs松山商」の〝延長18回引き分け再試合再現〟のニュースが紹介されていたが、もうあれから43年もの歳月が流れているのかと思うと、まさに〝今昔の感〟しきりである。

当時、筆者はまだ中学生。三沢のエース太田幸司氏は学業優秀なる白皙の美少年で、卒業後はプロ野球の近鉄バファローズに進んだが、プロでの成績はいま一つだった。

対する松山商のエース井上明氏は明治大学に進学。卒業後は三菱重工長崎を経て朝日新聞社入り。運動部記者として活躍した、と同社OBの方から伺った。

こと野球界に限らず、人の〝運命〟などというものは、ほとほと判らぬもの。学生の頃はボーっとしていたのに、いざ社会に出た途端、目覚ましい活躍を収める者もいれば、いつまでも〝過去の栄光〟が忘れられないご仁もいる。

全国に何千もある高校の中から、甲子園行きのキップを手に入れることが出来るのは僅かに50チームほど。優勝するためには、その晴れの舞台で1戦たりとも負けは許されない。

つまり、長崎県予選をスタート台とした場合、最低でも10連勝しなければ〝日本一〟にはなれない。これを〝奇跡〟と呼ばずして、何と言おう…。

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月刊『致知』7月号の「将の資格」という特集の中で、今春の選抜甲子園大会で優勝した大阪桐蔭高校の西谷浩一監督が登場して〝持論〟を述べている。対談相手は全国大会制覇4回の実績を誇る、高校サッカー界の名将、本田裕一郎・流通経済大学付属柏高校監督だ。

紙幅の都合でお二方の発言の要旨はとても紹介しきれないが、共通しているのは、レギュラー枠に入れなかった多くの控え選手の〝自発的な協力〟を取り付けていること。

うまく表現できないが、チームとしての〝一体感〟とでも言おうか…。恐らく、この辺りに強さの秘訣があるのだろう。

ところで、まったくの畑違いだが、あのスヌーピーが味なことを言っている。「(結局)配られたカードで勝負するしかないのさ」と。ひょっとして両監督とも、その深イイ意味を知ってたりして…。