2012/07/25

キナメの〝語源〟は?…ワサモンズキは結構なれど…

新しいモノが世に出たらすぐに欲しがる人のことを、島原地方の方言で「ワサモン(ズキ)」というのをご存知か?

さしずめ筆者などもその〝一種〟であることを自覚しているが、高価なモノにはなかなか手が出せない。せいぜい1万円未満が限度である。

しかし最近では、ネット通販でその類いの商品を買おうものなら、「これはどうか」「この商品を買った人はこんなモノを」などといった販促メールが矢継ぎ早に送られてくる。

大概は無視しているのだが、ときどき気が緩んで〝ワナ〟にはまってしまうことも度々だ。結果、ひと月遅れでやってくるカードの支払いに、毎月のように追われている。

最近では「ワサモン≒バカモン」ではないかと思うくらい、その傾向が顕著だ。自分でまいたタネながら、本当にもう情けない…。

そもそも「ワサモン」とは何ぞや?島原半島とも縁のある、藤本憲信さんが編まれた大著『熊本県方言辞典』をひも解いてみた。

【1762頁】(名)早稲者(わせもの)の転。新しがりや。好奇心の強い者。先走りする者。⇒ワキモン・ワサモンズキ等々。ほぼ、島原半島で使われている意味合いと重なる。

ちなみに、ここ1カ月の間に筆者が買い求めたのは「スマホ用バッテリ」「タブレットPC用キーボード」「スマレコ用ペン」「電子ブックリーダー」の4品。〆て2万円強。

ご覧の通り大した金額ではないのだが、生来の〝機械オンチ〟ゆえにすぐさま利活用できないのが、最大の悩みだ。

加えて〝飽き性〟であるから、そのうちに使わなくなる。とどのつまりは人手に渡ってしまう。≒バカモンの証しである。

話は変わるが、仇討ち目的で買い求めていた「ごきぶりホイホイ」に、ついに〝獲物〟がかかった。仕掛けは全部で5個。うち3個は空振りだったが、土間と台所の2カ所で計5匹を捕獲した。

このペースでいけば、今後も相当数のゴキブリを退治出来るものと期待しているが、衛生云々の問題を考えれば複雑な心境だ。我が家は古くはあっても、そんなに〝不潔〟ではないはずなのに…。

しかし、何はともあれ1つの〝目安〟はついた。それに噴射式の「ゴキジェットプロ」はより即効性があるようなので、今後はさらに追撃態勢を強化していこう!

最後に、再び方言の話に戻って恐縮だが、ゴキブリのことを、島原地方では「キナメ」と呼ぶ。その語源は何だろうか?と色々と調べているのだが、なかなかしっくりくる回答が見つからないでいる。

ネット情報に出ている「アマメ」などではぴんと来ないし…。どなたかご存知の方、教えて下さいませんか?