まったく腹の立つ話…風評被害で悩む阿蘇の観光地
7月も余すところ後3日。やっと梅雨明けしたかと思ったら、今度は一転、炎天下の毎日だ。
我々はまことに身勝手なもので、どうにも制御の効かない自然界の事象ですら、自分たちの都合で考えてしまう嫌いがある。
その点、人間以外の生き物はいたって正直である。一定の時期が来れば、それなりの仕種(しぐさ)で存在感を示してくれる。
今朝も耳をつんざくような蝉しぐれに起こされたわけだが、表に出てみたら早くも赤とんぼが舞っていた。まさに「夏来たりなば秋遠からじ」である。
さてそんな中「ロンドンオリンピック」(近代・夏季・第30回)が開幕した。日本では連日、各地の温度計が35℃をまたぐような猛暑日が続いているが、かの地の平均気温は20℃前後とか。
羨ましい気がしないでもないが、我が日本は「四季の国」ならではの数々の恩典に恵まれていることも忘れてはなるまい。少し遠いようだが、「暑さ寒さも彼岸まで」だ。
ここは一つ「辛抱」で乗り切るしかないと思ってはいるのだが、ついつい「愚痴」が先立ってしまう。これまた「人情」か。
先週末、コミュニティFMラジオ関係の会議が福岡市内で開かれた。その折、博多駅前の古いビジネスホテルに一泊したわけだが、そこでもご多分にもれず「何卒、節電へのご協力を!」との打ち出し。
恐らく日本全国、こんな感じで多くの国民諸氏が「我慢&我慢」を強いられているのだろうが、一方で「節電世相に便乗した尻馬乗りではないか?」という気がしないでもない。
ロビーやエレベータの照明が落とされているのは理解できるとしても、部屋の冷房まで制限するのは行き過ぎではないか?こちとらは人一倍の暑がりだ。それに、老朽施設のわりには高い宿泊料金を払っているというのに…。
今さら文句を言っても仕方がないが、足元を見透かしたかのような「便乗商法」には断固反対!
それから、これは前述の会議の中で「協力」を求められたことだが、先の集中豪雨災害から懸命に立ち上がろうとしている阿蘇の観光地が心ない「風評被害」に遭っている、という話だ。
実のところは順調に復旧作業が進んでいるのに、「阿蘇はもうダメ」「壊滅的」などとするデマが飛び交っているのだという。
そう言えば、普賢岳噴火災害の時にも似たような話があって、当地の観光業全体に多大な被害をこうむった苦い経験がある。
困っている時こそ助け合わないといけないのはもとより分かり切ったこと。一体誰がそんなデマを流しているのか?これまた、まったく腹の立つ話である。
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