2012/09/12

笑いが窮地を救う!!…橋本会長〝号令〟を間違える

「11」という数字は何かと問題が発生しやすい日のようだ。記憶に新しいところでは昨年の「東日本大震災」(3・11)があるし、11年前には「アメリカ同時多発テロ事件」(9・11)が起きている。

1年365日のうち「11日」は12回もあるのだから、たまの〝偶然〟でしかないのだろうが、小心者の筆者なんかは「ひょっとして…」と、ついつい身構えてしまう。

ただ、そうした大きな「災害」や「事件」が起きた日の、身の回りの出来事(現象)は不思議とよく覚えているものだ。

「3・11」の際には、島原市内の家電量販店のフロアにずらり並べられた大型テレビの液晶画面に見入っていたし、酔眼で眺めた「9・11」のニュース映像は最初〝特撮映画〟とばかり思い込んでいた。

こうして時々の事などを振り返ってみると「平穏無事」の有難さがよく分かる。たとえ退屈でも、不満や愚痴などは出来るだけ押さえて、日一日を楽しく暮らしていかねば!

そんな〝悟り〟にも似た思いに至って今朝の日経新聞をめくっていたら、社会面に思わずニンマリするような記事が載っていた。

全国有料老人ホーム協会(東京)が全国に応募していたもので、題して「シルバー川柳」。これがなかなかに面白い。代表的な入選作品をいくつか―。

「LED使い切るまでない寿命」(京都・78歳男性)。発光ダイオードを使ったLED電球の耐用期間は、連続で〝4万時間〟とも言われており、〈とてもそんなには長生き出来まへんで…〉とのボヤキが聞こえてきそうだ。

身につまされたのは次の一句。「指一本スマホとオレをつかう妻」(北海道・51歳女性)。ひょっとしてこの作者は、そんな感じでご主人をこき使っているのだろうか…。

仏教の教えにもあるように「生・老・病・死」は人間である限り、決して避けられないもの。ならば、多少厭なことや辛いことがあったにしても、「笑って」やり過ごすのが最善の策であろう。

ただし、「笑い」の種類も様々だ。ドタバタ芸人によく見られる、明らかにうけ狙いの下卑たそれは、かえって胸くそが悪くなるばかりだ。

その点、巧まずして生まれた「失敗」や「ユーモア」は、自然と周囲の人々を和ませてくれる。先般、その路線に沿って皆を楽しませてくれたのが、島原倫理法人会会長の橋本卓也さんだ。

何のことはない、単なる号令の掛け違いなのだが、「辞令交付式」(諫早)という厳かな雰囲気に呑まれたか、「回れ右」と言うところを「右向け右」とやらかしてしまった。しかも、ご丁寧に2回も!

困り果てたのは会員諸氏。どう動いてよいものやら迷いに迷った挙げ句、最後は豪快に「笑い」で締め括った、という次第。