2012/09/08

人は皆〝夢〟を追う…確率的には極めて低いが

悲しい哉、これまで「宝くじ」に当たった経験など一度もない。それがここ高島では「折からの〝宝当ブーム〟に乗って、何本も出たのだ!」(喫茶店のオバさん談)という。

にわかには信じられなかったが、社殿には〝大当たり〟に感謝するお礼の手紙や当選券のコピーなどが何枚も貼ってあったし、マスコミもそうそう嘘はつかないはずだから、それなりの〝ご利益〟は確かにあるのだろう。

ちなみに、筆者が買い求めたのは《連番》と《ばら》各1万円分で、両親へのお土産とした。したがって、仮に当たったとしても自分の懐には入らない。

ところで「ドリームジャンボ宝くじ」(1等・2億円)に当たる〝確率〟だが、ネットで調べてみると、何と〝1千万分の1〟だという。

これだけでは余りピンと来ないので、さらに読み込んでいくと、交通死亡事故(年間5千700人)と比較したデータ(太田忠投資評価研究所)があった。

それによると、ドリームジャンボ1枚を買って1等に当たる確率は、その人間が1年間で450回も交通死亡事故に遭うのに相当するのだそうだ。

だとすれば、仮に10枚買っても45回…。誰でも〝命は〟1つしかないから、とても割に合う話ではないが、そこが人間の愚かさ&浅ましさ!?

老いも若きも、男も女も、金持ちも貧乏人も…ひたすら〝夢〟を求めて買いまくるのである。

話は変わるが、目下のところ、筆者唯一の〝趣味〟とも言えるゴルフの世界でも、よく話題にされるのが「ホールインワン」(パー3を1度で入れる)の確率。

これまたネット情報(諸説あり)で恐縮だが、中級から上級のアマチュアゴルファーの場合で言うと、5千分の1から1万5千分の1だとか。これをラウンド数になおすと、概ね2千回に1回の確率だそうだ。

2千ラウンドと言えば、年に50ラウンド(月4回強)回っても、40年を要するから、筆者のような月1のヘボゴルファーにとっては〝夢のまた夢〟のような話だ。

ところが、筆者の周辺では、ここ半年ほどの間に、2人がそれを成し遂げている。いずれも同一ホールでの〝快挙〟だ。

つまり、ホールインワンは、宝くじの当たりと比べれば、遥かに出やすいわけだが、前者にはコンペ同伴者と「お祝い」をするための手痛い出費が伴う。はて、同じお金を使うのにどっちが得だろうか…?

そんなこんなバカげたことを考えながら、船に揺られて帰途に就いたわけだが、唐津はお隣の呼子と並ぶイカの産地。

その活き造りはもちろん美味しいが、〝宝当〟にあやかって〝アタリメ〟と称して干物を売り出したら売れるかも?