トイレよもやま話…貴方は「和」「洋」どっち派?
かつて深江町で開かれた講演会で、作家の椎名誠さんが世界のトイレ事情について蘊蓄(うんちく)を傾けて語っていたことを、出張先の狭いユニット式トイレに跨(またが)りながら、ふと思い出した。
さすがにもう細かな内容までは覚えていないが、氏によれば、「ウォシュレット」(TOTO)や「シャワートイレ」(INAX)などの商品名に代表される温水洗浄便座は〝邪道〟だ、という。
その論拠については、「お尻を洗う温水が必ずしも清潔だとは限らない」と。言われてみれば確かにそうで、世界各国の衛生事情はまちまちだ。どこにどんな〝病原菌〟が混じっているかは、誰だってハッキリとは知らない。
だがそれは、世界を股にかけて活躍している冒険作家だからこそ言える旅行の際の注意事項であって、現代日本の日常生活においては必ずしもその限りではあるまい。
余談だが、氏のお孫さんは幼少のみぎり、便器の用水タンクに刻まれた「TOTO」のロゴマークが〝人の目〟のように映って、怖くて一人ではトイレに入れなかった、とか。
ところで、同じ水洗式便所でも、最近すっかり見かけなくなったのが、終わった後に上から吊るされたヒモを引く様式。筆者が学生時代の頃(30年以上前)はまだまだ〝主流〟であったが…。
それと、近頃は海外へ旅行する機会もめっきり減ってしまったので、その後どうなっているのか知らないが、東南アジア方面ではまだ観光客相手の「有料トイレ」が幅をきかせているのだろうか?
用を済ませて表に出ると、得体のよく知れないオシボリのような布切れをもった人物(日焼けしたオジサンが多かった)が笑顔で立っていて、日本円にして何十円かでそれをくれた。
トイレットペーパーの色も、日本とは明らかに違っていたように記憶している。確か、くすんだピンク色ではなかったか。
小便器の話でいくと、欧州旅行の際はつとに〝不便さ〟をかこった。何せ彼の人種は脚が長いので、大人用だと精一杯伸び上がらないと届かないのだ。
女性器を洗浄する「ビデ」なる代物にも欧州のホテルで初めて出合った。一緒に旅行しているメンバーの一人が「それで顔を洗ってしまった」とか言っていたが、恐らく受け狙いの〝与太話〟に違いない。
まあ、トイレにまつわる話については各人各様、材料には事欠かないだろうが、「アンコ型の関取は自分で尻がふけない」は、確かに〝事実〟だと思う。
なぜなら、その恐るべき事態が我が身に迫ってきているからだ。よくある公衆トイレで、和式しか空いていないような場合は本当に迷ってしまう。
〝シーナ説〟を覆すようで悪いが、トイレは洋式!出来たら、温水洗浄便座が断然良い!!
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